政治思想
本書は書下ろしではなく、一部を除いて、2016~2021年の間に「文藝春秋」などに載った記事をテーマ別にまとめたものだ。各テーマは以下の通り。 Ⅰ 老人支配と日本の危機 Ⅱ アングロサクソンのダイナミクス Ⅲ 「ドイツ帝国」と化したEU Ⅳ 「家族」という日本…
池上と佐藤は昨年『日本左翼史』(1945-1960 及び 1960-1972 の2冊)を講談社現代新書としてリリースしている。2分冊の力作。興味はあったものの「読むのに時間かかりそうだなぁ」と思い、躊躇していた。そんな時に文藝春秋でこの特集が組まれ、これなら読め…
東京の金現物価格もグラム8000円を突破しました(ま、乱高下はするでしょうが)。 自分の保有資産の評価が上がるのは嬉しいことのはずなんですが、理由が侵略戦争ですからね。 冷戦構造はとっくの昔に崩壊したはずなんですが、アタマの中がそこから抜け出せ…
新書とはいえ、本文だけで370ページ近い大著。読むのは大変だった。と言っても読了したのは数か月前。普段なら、感想やコメントをあまり時間を置かずに書くのだが、ある理由があってのばしていた。日本共産党から、本書に対するコメントが全くと言って良いほ…
立花隆氏の逝去について。 有名な「田中角栄研究」だが、発表年代と発表誌に注目した。年代は1974年。当時、立花氏は30代前半。よくぞこの若さで当時の最高権力者の闇に切り込んだものだ。そしてこれを掲載したのが『文藝春秋』であったという事実。在籍して…