Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

ゴールドの小売価格が、国内史上最高値を更新しました。

1月2日のこのブログで、金価格について、数年後には更新するだろう、と予測しましたが、あれから3カ月で達成してしまいました。見通しが甘すぎた。

1g6,513円(田中貴金属工業店頭価格)。こんなに高くなっては手が出ない、と考える人が大半でしょう。でも、そう考える人は、金価格が3,000円、5,000円を突破したときにもいました。仮に僕が20~30代前半で、これから自分の資産を築いていこう、という立場にあるなら、経験的に見ても、金の積立投資に資金をつぎ込みますね。今はETFという便利な商品もあります。

今回のコロナ騒動で、FRBは大量の資産を購入し資金をマーケットに投入しました。既に新聞報道されていますが、これによって、一気に総資産額が日銀やECBを抜きました。金市場はそう大きなマーケットではありません。あふれた資金の一部が金市場に流れ込むだけで、ドル建て価格も史上最高値を更新する可能性もあります。

FRBが買い入れた資産の中には、かなり質の悪いものも含まれていると言います。コロナが収まらない内にそれらが不良債権化したら、と考えただけでぞっとします。

しかしコロナウイルスは強敵です。夏場になっても収束する兆しがなければ、そして報道されているように一次罹患して免疫ができたはずなのに、再罹患する危険性が一般的なのであれば、人類はこのウイルスと何とか共存していく道を探さなければならなくなるかもしれません(ウイルス撃退を諦めて)。待望されているワクチンですが、1~1年半程度開発にかかると仮定すれば、東京オリンピックには間に合わないかもしれません。最悪、延期されたオリンピックの開催断念も、頭の片隅に入れておく必要があるかと。

今後は、今までの標準では考えられなかったことが起こるかもしれません。特に我が国は、既に多額の借金を国が抱えています。今回の騒動で更にそれが増えたわけです。これを解消する手段はいくつか考えられます。

1 消費税率を25%に上げる。

2 懐かしの高度経済成長(年率10%!)を再現させる。

3 インフレを起こして何とか返せる額にまで金額を縮める。

どれも冗談のような政策ですが、もはやこれくらいしか思い浮かびません。3 のインフレは、程度にもよりますが、そうなった時に備えて、ゴールドをなるべく多く手にしておくことは、正しい選択だと思います。

5年後にこのブログを読み返した時、果たしてどうなっているかな?

でも、その時も政権政党自民党の可能性が高いかと。今回の経済対策はすこぶる評判が悪いようで、ネット上では「ドケチ政権」との批判が渦巻いています。でも、みんなそのうち忘れますよ。批判している人は若者が多いと思いますが、彼らは数の上で、中高齢者に太刀打ちできません。つまり、来るべき総選挙で、現在のネット上の批判が多数になるとは考えられません。しかも、その批判の受け皿がありません。現在の野党にその役割は無理でしょう。維新の会など、注目すべきアプローチはありますが、それがどの程度メジャーになっているか。しかし、今回の経済対策をまとめる過程で、最初、一人に10万円の給付を主張していた公明党が、僕の感覚では「あっさりと引いてしまったな」という印象です。「まず一律に給付を」という同党の主張はリーズナブルだと思っていたのですが。こんな物分かりの良さが続くと、単に数的な補完勢力として自民党に利用されるだけになってしまうことを危惧します。与党の一角として政策の実現を図る、という同党の主張も理解できますが、第1党に利用されるだけの存在なら自党の立ち位置を考える時期に来ていると思うのですが。