Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

久しぶりに図書館に行って、本を2冊借りてきた。

一つは『1989年12月29日、日経平均3万8915円』(近藤駿介 著)。僕は、バブルが崩壊したずっと後に、「いったい、バブルはいつ崩壊したのか?」という疑問を持ち、テクニカルで調べたことがある。その時得た自分なりの結論は、「バブルは1990年の2月下旬のある日」に崩壊した、というものだ。日足の一目均衡表では、「ここを割れるとマズイな」という水準をこの時に割れ、以来現在に至るまで回復できていない。本書で著者は「バブルはなぜ崩壊したのか」を明らかにしようとしている。僕は今では新聞といえば、日経の電子版を読むくらいだが、1990年前後は、朝日と日経の一方、又は両方を読んでいた。多分、1989年は、朝日を、丁寧かつ熱心に読んでいたと思う。しかしこの当時、新聞紙面に「バブル」という文字を見つけた記憶はない。つまり、あの熱狂をバブルと思っていた日本人は、誰もいなかった、ということだ。皆がバブルと思っていなかったのであれば、その崩壊が始まったのにも当然気づかず、我が国の多くの投資家は、日経平均の急落によって資産を大幅に棄損したわけだ。著者は、崩壊から30年が経過した今に至っても、誰もバブル崩壊を理論的に説明できていない、と言い、著者なりに、バブルの生成から崩壊までを明らかにするという。読み始めたばかりだが、期待してしまう。

二冊目は『大震災の後で人生について語るということ』(橘玲 著)。橘氏については、以前『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』(初版の方)で、だいぶ勉強させてもらった。国民年金基金に収入の多くをつぎ込んで将来に備えることができたのは、この本に寄るところが大きい(もっとも、現在では事情が大きく異なるが)。投資・投機の経験は長いが、今考えると、節目節目で、様々な本に助けられてきた気がする。橘氏の本もその中の1冊だ。

それにしても今回は、借りたい本を機器の上に載せるだけで手続きが完了し、借りる本を殺菌する装置まで置いてあった。コロナ禍で図書館もだいぶ様相が変わってきたな。