年長の投機仲間、Mさんの訃報を受け取った。商品先物投機というのは、行っている人は株やFXと比べてもけた違いに少ないのではないだろうか。僕の周りにもほとんどいないが、この人は数少ない「同業者」だった。成績は僕と同様、成功もあれば失敗もある、という感じで、傑出していた訳ではない。だけど、投機仲間特有の感覚を持っておられ、気兼ねなく相場談義をすることが出来た。もうそんな話も出来ないと思うと、残念だな。
トレーダーの中には、他人の成績に異常に興味を持つ人もいるが、基本は孤独な職業である。だから、互いの状況をよく知っている仲間と話せるのは貴重だったのだが、その機会がなくなってしまった。昔は、業者の中にも、仕事を離れて話せる人がいたり、歩合外務員にも、色々と教えてくれる人がいた。でも、相場の低迷と歩調を合わせるように、ほとんどいなくなってしまった。総合取引所が何とか成立したが、市場参加者は増えるのだろうか?
本日の日本時間では、3回のトレード機会で、計17円獲得。寄付直後の下げは6円。結果的にもっと取れたわけだが、あさイチだったので、値幅よりも勝つことを考えた。11時台の緩やかな上昇では、5分足の長期線にたたかれるのを恐れて仕切ったが、これがちょっと早すぎた。結果的にここでは2円。14:30からの上昇局面では、9円。いつもこの辺ではトリッキーな動きを見せるが、今回は、普段僕が見ている指標がすべて買いを示していたので、それを信じて良かった。このようにすべてが買いサインでも、まだ自信を持てないでいることもあるので始末が悪い。
今回はMさんに背中を押された、というか助けられたかな。