2022年になりましたね。書くのを忘れてました。
ここまででは、前回書いたように、本を1冊読了したほか、映画を2本観ました(いずれもTVですが)。
まず、『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』。ボウイ初期に、スパイダーズ・フロム・マースのギタリストとして活躍したロンソンのドキュメンタリー映画で、ボウイ自身がナレーションを担当している。本欄ではだいぶ前に「スターマン」のビデオを紹介したが、この作品でボウイの右でギターを弾いていた人物がロンソンその人です。実はロンソンについて、僕も良くは知らなかったが、本作を観てボウイがビッグネームになる初期の段階で、ロンソンが果たした役割を知ることができた。彼は単なるギタリストではなかった。曲のアレンジや作品のプロデュースを通じて、ボウイの音楽的成功に大きく貢献したことが、関係者の証言によってクローズアップされる。
例えば、リック・ウェイクマンが「火星の生活?」のピアノアレンジを解説するところ。ロンソンの非凡な才能が良くわかるように、ファツオリのピアノを弾いて曲を実演するシーンが印象的だった。
もう1本は9日にNHKBSで放送された『聖<さとし>の青春』だが、これについてはまた後日。
ところで本作『ビサイド・ボウイ』は「地上波初放送」として8日の晩にTVKで放送された。
話は全く変わるが、そのTVKでは、なんと『妖怪人間ベム』が日曜の夜に放送されている。不覚にも、僕はこれを最近知った(昨年9月から放送されているようだ)。この作品がどのくらい凄いか、というと、昔の作品は放送するときに「問題があったり、相応しくない表現がありますが、作品のオリジナリティを考慮し、そのまま放送しました」という意味の注釈が付くのが常だ。ところがこの作品は、そんな生易しいテロップでは収まらない表現が多かったようで、登場人物の発言が消去されたりしているのだ。それだけでも観る価値があると思わないか。何しろ、主人公たちの手足の指は3本しかない。こういう所の描写も、今の時代からすれば、障がい者差別などとして問題になる可能性もあるのではないかな。
最近では昔放送されたアニメを完全収録したDVDがシリーズで販売されることも多いが、本作と『巨人の星』は全巻揃えようと真剣に考えている。
しかし、そのことはまだ誰にも話せていない。