12月27日に少し時間が出来たので、友人と銀座を歩いて「樹の花」と言う喫茶店に入った。知っている人もいると思うが、ここは1979年の開店数日後の8月4日に、ジョンとヨーコが立ち寄ったことで知られている。店内はやや狭いながらも、クラシックな、落着いた雰囲気。壁にはジョンの書いた似顔絵や、ヨーコが当日乗ったハイヤーの運転手に宛てて書いた手書きのメモなどが飾ってあった(見せた後にヨーコが持ち帰ったらしい)。
ちょっと残念だったのは、注文したコーヒーの皿が粉で汚れていたのと、お目当てだったシナモントーストが売切れだったこと。後から入ってきた女性客は、彼女もこれがお目当てだったのだろう。品切れと聞いて、ちょっと考えてから帰ってしまった。
でも、こんなことがあったとしても、この地で40年以上喫茶店を続けているのは貴重だ。東京は特に、コーヒーチェーンが席巻してしまっていて、こうした昔ながらの店は、本当に少なくなってしまったから。価格が少しばかり高いのは、土地柄もあるし致し方なかろう。
先日の本欄(『365日ビートルズ』のところ)で「他人のフンドシで相撲を取る」と言う話を書いた。ビートルズほど、様々な分野の他人(法人・個人を問わず)にフンドシを与え続けている存在も少ないだろう。広い意味ではこの店もビートルズやジョン・レノンで食っている、と言うことになる。だが、聖地として商いを続けていくなら、そのようなことにならざるを得ない面もある。この喫茶店はそのことをかなり控えめな形で実践している良い例だと思う。
雰囲気も良いし、また入ってみたいね。今度はシナモントーストを食べてみたいものだ。
店を出てから、NHKの「ドキュメント72時間」でも放送された乾物屋さんに寄った後、駅前の書店に行った。ここで二つの驚きに遭遇。
まず「イブニング誌休刊のお知らせ」を発見。今まで月2回の発売日を楽しみにしていたのだが、来月でそれが無くなってしまう。幾つかの作品は漫画アプリ「コミックDAYS」に引継がれるとのことだが、消えてしまう作品もあるかも知れない。確かにアプリでなら、今までイブニングに費やしてきた金額より安い値段で多くの作品を読むことはできる。だが、オレは紙に印刷された漫画を読みたいのだがな。
もう一つは投資本のコーナーでのこと。何と、商品先物関連の書籍が一冊も無い。並んでいるのは、株、FX、暗号資産関連や、FIRE、億リ人関連ばかり。我々はニュースで毎日のように原油や穀物価格の乱高下を耳にするが、ソースとなる価格は全て欧米の取引所で形成されたものだ。我が国にも取引所はあるが、残念ながら出来高は全般的に細ってしまっている。コンスタントに毎日10,000枚以上出来ているのはゴールドの標準取引くらいだ。本欄でこのことは何度も書いているので、理由は繰返さないが、残念なことだ。商品は株とは異なる値動きをする。投資家にとって運用手段は多い方が良いだろう。その意味では今からでも遅くはない。国や業界は、商品先物を魅力ある資産運用対象として育ててほしいものだ。ちなみに、僕が普段主に使っているブローカーは、毎営業日の8:00~30:00(つまり翌日午前6時!)まで、様々な質問やクレームにフリーダイヤルで対応してくれる。僕も実際に、午前零時とか2時過ぎとかに問合せしたことがあるが、これは凄いサービスだと思う。
ちなみに、2022年の僕の戦績は、アメーバでロッコのブログに書いている。そちらを参照してほしい。
最後に、一度行きたいと思っていた、日比谷にある島根県のアンテナショップに行った。ここで鷹の爪の吉田君のタオルなど、グッズを何点か購入。年末年始はTSUTAYAで未見の鷹の爪DVDを観て過ごした。島根や鳥取にはまだ行ったことが無い。いつか旅してみたいものだ。