何と言っても、3日のNHK ETV特集「いま憲法25条生存権を考える」での、湯浅誠氏と内橋克人氏の対談であった。僕は25条はGHQによって取り入れられたとばかり思っていたが、社会党の衆議院議員、森戸辰男の発案によるものであった、ということをはじめて知った。もし、森戸の発案が無かったら、と思うとぞっとする。それにしても湯浅氏という人物、麻生でも小沢でもなく、現代日本の最重要人物だと思う。特にブッシュ・小泉以降の「新自由主義」は実は非効率なシステムである、という喝破は見事である。内橋氏は湯浅氏の活動に強い関心を持っていたということだが、両者はこの対談で初めて会ったのだという。番組の前半で、初対面の挨拶を交わした後、内橋氏が湯浅氏の労をねぎらうように、肩をたたく場面が美しい。ちなみに再放送は未定のようだ。