Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

読後感・書評

『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』(藤本茂 著 ダイヤモンド社)読了

多くの書店で平積みになっていた話題の本。昨日も書いたが自分の相場は現在、動くのを待っている状態なので、昨日今日でこの爺さんの著書を読んだ。株式トレードの本で、商品先物ではないのだが、テクニカルや資金管理など重なる部分も多い。一気に読めたね…

『高学歴難民』(阿部恭子 著 講談社現代新書)読了

学歴信奉者というのは今でもわんさといるんだね、というのが、読後直ぐに思ったこと。著者は「World Open Heart」というNPO法人を主宰している。この法人は我が国で初めての、犯罪加害者家族を支援するための法人だ。著者が本作を上梓した大きな理由は、社会…

『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳 著 PHPビジネス新書)読了

表紙には「国際競争力ランキング2年連続1位」とある。集計はIMD(国際経営開発研究所)。ちなみに我が国は2022年は34位、23年は35位(P31)。これだけの差があると、もうデンマークは我が国のライバル、とはとても呼べない。むしろ、目標、と呼ぶべきか。…

『日の名残り』(カズオ・イシグロ 著 早川書房 刊)読了

良い作品だった。名家に長く仕えた(現在も仕えてはいるが、雇主が米国人に変わっている)執事(スティーブンス)が、かつて同僚として働いていた女中頭(ケントン)に会うため、休暇をとって英国西部に赴く六日間の自動車での旅を、スティーブンスの回想を…

03/12 大阪金ミニ先物 +27.5円 『ザイム真理教』(森永卓郎 著 三五館シンシャ 刊)読了 

1 03/11 21:28 10283.75B → 03/11 22:37 10297.5S + 13.75 ×2 この日の取引はこれだけ。よく見るテクニカルでは買を示すものが多かったが、もう少し早くからきちんと見ていれば、もっと良いポジションを保持できたとは思う。価格はその後5分足長期線に絡む形…

『堤未果のショック・ドクトリン』(堤未果 著 幻冬舎新書)読了

副題には「政府のやりたい放題から身を守る方法」とある。 参考になる部分、賛同できる部分が多々ある反面、こういう著者のような生き方、大変だな、という感覚が読後、ふつふつと湧いてきた。 「ショック・ドクトリン」とは、テロや大災害など、想定外の恐…

『ミック・ジャガー ワイルド・ライフ』2

昨日の記事だけで本書を終らせるのは、やはり無理があると感じた。もう少し付け加えることにする。 当時の妻、ビアンカはミックの愛人の中で、カーリー・サイモンを最も恐れた(P154)。理由はサイモンが知性的で、ミックの好みのルックスだったことによる。…

『ミック・ジャガー ワイルド・ライフ』(クリストファー・アンダーセン著 ヤマハ・ミュージックメディア刊)読了

チャーリーの参加から50年になる2013年に発刊された、ミックの半生を記録した伝記。以前読後感を書いた『不道徳ロック講座』でも、ミックに多くのページが割かれていたが、「本当のところはどうなの?」という気持ちもあり、この二段組350ページの大著を読ん…

『巨人論』(江川卓 著 SB新書)読了

NPBは、注目選手の出場する試合以外、あまり観なくなったが、江川の現役時代はよく観ていた。ちょうど僕の学生時代から社会人になりたての頃だ。 それよりも前、子供の頃は、TVのプロ野球中継と言えば、巨人戦しかなかった(江川があれだけ巨人入団にこだわ…

『不道徳ロック講座』(神舘和典 著 新潮新書)読了

本書の帯には「不倫で自粛なんか、するわけないだろ!」という文字が際立つ。僕は本書を例によって図書館で借りたが、その貸出本では、帯は取除かれていた。帯に書いてある内容によって扱いが変わるわけではないだろうが、この惹句は、本書の内容を一言で表…

『現代日本経済史』(田村秀男 著 ワニ・プラス 刊)読了

大仰なタイトルだが、副題に「現場記者50年の証言」とあるように、著者が経済記者(日経新聞、産経新聞)として関わった、日本経済50年の歴史を振り返ったもの。 本書は全5章から成り、その構成は以下のようなものだ。 1章 1970年代前半 高度成長期の終焉 2…

『スティーヴ・ハケット自伝』~ジェネシス・イン・マイ・ベッド(シンコーミュージック・エンタテイメント 刊)読了

ハケットは現在でも僕が追っている、数少ないアーティストの一人。 全9章のうち、誕生からジェネシス加入まで(1~3章)、ジェネシス期(4~6章)、その後のソロ(7~9章)。今まで聴いてきたジェネシスとソロ作品について、収録時の環境や心理状態などが詳…

『ダーウィンクラブ』(朱戸アオ 著 講談社 刊)全6巻 読了

面白かった。 何よりこの歳になって、過去作品の読み返しではなく、新たな作家の新たな作品を楽しめる、ということが嬉しい。 本作については過去にも本欄で少し触れたことがあった。その時にも書いたが、CEOと一般従業員の経済格差が1000倍以上のGAFAM的巨…

国家公務員に世襲でなることができる、という話を聴いたのは、

大学の講義で、科目は確か福岡正行先生の「行政学」だったと思う。相当昔の話だ。 今回『郵便局の裏組織 「全特」-権力と支配構造』(藤田知也 著 光文社 刊)を読了して、久しぶりにその話を思い出した。 もちろんこの頃はまだ、小泉改革による郵政民営化…

『1年で億リ人になる』(戸塚真由子 著 サンマーク出版 刊)読了

ケタ違いの資産家に教わった「現物投資」の破壊力、と副題にあるように、本書は著者である戸塚が、「ケタ違いの投資家(師匠であるオリバーという人物がその中心)」と出会い、そこで対面や動画で学び、その結果自分でも「資産構築クラブ」というものを立上…

『時を追う者』(佐々木 譲 著 光文社 刊)読了

面白かった。 単行本380ページ。長編だが、長さはあまり感じない。 作者である佐々木譲の名は、本作ではじめて知った。しかし、奥付には1979年に『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞、とある。このタイトルには見覚えがあった。このころ僕は、高田馬場にあ…

『国際ロマンス詐欺被害者実態調査』(新川てるえ 著  太郎次郎社エディタス 刊)読了

副題は「なぜだまされる⁈ 国際ロマンス詐欺のマインドコントロール」。著者の新川は「ストップ! 国際ロマンス詐欺」というサイトの主宰者だ。実は当初、本書を読むつもりはなかった。「国際ロマンス詐欺」についてのルポが出版されてので、そっちを探してい…

最近読んだ本。

『こわされた夫婦』(稲田豊史 著 清談社 刊) 「ルポ ぼくたちの離婚」という副題からわかるよう、様々な形の離婚について、著者が聴取り、まとめたもの。多くは、離婚した元夫が元妻について語ったものだが、2例だけ、元妻が元夫について語ったものが含ま…

『SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』(ジェフ・フレッチャー著 タカ大丸訳 徳間書店刊)読了

大谷の野球少年時代から現在(と言っても2021年末までだが)までを追った内幕もの。意外と読み手を選ぶ作品だと思う。大谷のホームランだけを気にする一過性のファンには、全体で360ページを超える本作は、読み進めるのが苦痛になるかも知れない。しかし、こ…

『ほんとうの定年後』(坂本貴志 著 講談社現代新書)読了

副題は「『小さな仕事』が日本社会を救う」。2月に週刊新潮で本書の特集記事が載った。それを読んで図書館に予約を入れたが、先日やっと僕の番がまわって来た。 基本的に良い本である。本書は以下の構成になっている 第1部 定年後の仕事「15の事実」(本欄は…

『日本列島改造論(復刻版)』(田中角栄 著 日刊工業新聞社 刊)読了

面白かった。 本書の初版が刊行されたのは1972年。序文は同年6月に書かれている(P9)ので、正に田中内閣成立(同年7月)の直前である。初版は91万部を売るベストセラーになったという。厚生官僚だった叔父の家(僕の家と同じ敷地内で、隣にあった)に、本書…

『職業としての小説家』(村上春樹 著 新潮文庫)読了。

前にどこかで、村上作品は、デビュー作からずっと読んできたが、「ねじまき鳥~」の頃から、僕の本業が超多忙になり、読まなく(読めなく)なってしまった、と言うことを書いた。社労士講師業を辞めて3年、ようやく昨年あたりから、読みたい本が読める生活を…

ゼロからの『資本論』(斎藤幸平 著 NHK出版新書)読了

この人の著作を読むのは、本作で2作目、「100分de名著」のテキストを入れると3作目だ。一般にはほとんど知られていない晩期マルクスの思考の変遷を日本人に分かり易く示したことは、この人の功績だろう。 新書と言うこともあり、NHKのテキストには載ってい…

『生物はなぜ死ぬのか』(小林武彦 著 講談社現代新書)ほぼ読了

生物の複雑な仕組みを極力解きほぐして説明しようとする意思を感じるが、いかんせん当方の理解力が追い付かず、読了はなかなか困難だった。ただこれは、本書が難しい、というよりも、面倒なことを徹底して避ける、僕の性格に問題があるのだろう。 それでも本…

『田中角栄名言集』(小林吉弥 著 幻冬舎新書)読了

面白かった。以前の本欄で、他人のフンドシで飯を食う評論家は嫌いだ、と書いた。それは今でも変わらない。しかし、評論家の存在を全否定しているわけではない。例えば、ある人物や物事に関し、自分の知識が(ほとんど)無かったり、片寄っていたりしたとき…

『シン・日本共産党宣言』(松竹 伸幸 著 文藝春秋 刊)読了。

「ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由」という副題がついている。 新書で約270ページ。読了するのにそれほど時間はかからなかったが、読み終えたときには、疲労感が押し寄せてきた。昔は雑誌にせよ単行本にせよ、この種のネタを読むのにこれほど疲れる…

『家の中のすごい生きもの図鑑』(久留飛克明 文 村林タカノブ 絵 山と渓谷社 刊)読了

これは中々すごい本である。絵も文章も、どちらもである。 絵は気持ち悪いし(一部可愛いのもある)、文は何故か関西弁で、これがまた臨場感があり、登場するシロアリやトカゲやカメムシが関西弁で喋っているかのよう(実際は「はじめに」にあるように、筆者…

『マンション管理員オロオロ日記』(南野苑生 著 三五館シンシャ 刊)読了

先日、今住んでいる地域の職業サポートセンター(ハロワみたいなもの)の女性担当者と話をしたことがある(後で知ったことだが、この人は70歳を過ぎているという。とてもそんな歳には見えなかった)。その時に、そのエリアで受付けている高齢者の求人一覧を…

『ディズニーキャストざわざわ日記』(笠原一郎 著  三五館シンシャ 刊)読了

日記シリーズを読むのはこれで4作目になる。今まで読んだ作品(交通誘導員、不動産営業、コールセンター)は、多かれ少なかれ、僕がこれまでついた職業と接点があった。しかし今回は、そのような接点はない。東京ディズニーリゾートに興味があるわけでもない…

『1%の努力』(ひろゆき著 ダイヤモンド社刊)読了

本書は「レールを外れる人生」の練習だ、と前書き部分にあるが、この一文で筆者に親近感を持った。僕の人生も、レールに乗った感、はあまりなかったからな(今でもそうだが)。 序文で、エジソンの有名な言葉について書いている。「天才とは、1%のひらめき…