読後感・書評
今の僕の状況は、のんきに読書しているバヤイではない。ドローダウンのレベルは100万を行ったり来たり。4~5月にかけてあれだけ苦しんだ介入相場が可愛く見えてくるくらいの値動きである。 でもまぁ、今回は読後感なので、相場の話はここまで。 著者の田中空…
一気に読んだ。が、これには訳がある。図書館で借りたのだが、返却日が16日だったのだ。この日のうちに読んで、早急に「読後感・書評」としてアップし、17日の相場に影響しないよう、早めに(と言っても既に1日遅れだが)返却しなければ。 社労士の受験講師…
前回の記事を書いた後、本書に関連して、他にも書きたいことがあったのを思い出した。上手くまとめようとしているわけではないが、何となく「書き足りなさ感」が自分の中にあったのだ。 それはリック・ウェイクマンとの出会いを書いたところだ(P276)。『メ…
大著である。二段組で400ページ超。しかもほとんどのページに専門用語の解説がついている。僕はこの本を少し前に図書館で借りたのだが、期限までに読み終われず、貸出期限を延長した(予約者がいなければ、1貸出に付き1回延長できるルール)。しかしそれでも…
今月に入ってトレードが全然出来ていない。トレーダーにとって、規則正しい生活はマストだ。毎取引日、同じ時間帯に相場と向き合う。そのために今の仕事を選んだつもりだったのだが、雲行きが怪しくなってきた。既に書いたように、隊員の相次ぐ死亡により、…
このブログ、最近書評が多いな、と思っている読者もいると思う。まさにその通りで、理由は、建玉が膠着しており、動きがとりにくい。それに、GWの後半からずっと仕事で、今月に入って休んだのは1日と6日だけ。深夜に帰宅した後にチャート画面を開いても、…
この本、出てから10年になるんだな。本書出版当時、僕は社労士受験講師として、相当数のコマを、複数の受験校で持っていた。本書については当時から、煮え切らないというか、何が言いたいのか分かりにくいタイトルだな、と思っていた。だが、本は売れてなん…
プログレッシブ・ロック史上最高のボーカリストは誰だろう? ジョン・アンダーソン、ピーター・ガブリエル、ボズ・バレル、ジョン・ウェットン、イアン・アンダーソン、、、。女性ならアニー・ハズラム、ソーニャ・クリスティーナ、、、。 だが、今回の主人…
多くの書店で平積みになっていた話題の本。昨日も書いたが自分の相場は現在、動くのを待っている状態なので、昨日今日でこの爺さんの著書を読んだ。株式トレードの本で、商品先物ではないのだが、テクニカルや資金管理など重なる部分も多い。一気に読めたね…
学歴信奉者というのは今でもわんさといるんだね、というのが、読後直ぐに思ったこと。著者は「World Open Heart」というNPO法人を主宰している。この法人は我が国で初めての、犯罪加害者家族を支援するための法人だ。著者が本作を上梓した大きな理由は、社会…
表紙には「国際競争力ランキング2年連続1位」とある。集計はIMD(国際経営開発研究所)。ちなみに我が国は2022年は34位、23年は35位(P31)。これだけの差があると、もうデンマークは我が国のライバル、とはとても呼べない。むしろ、目標、と呼ぶべきか。…
良い作品だった。名家に長く仕えた(現在も仕えてはいるが、雇主が米国人に変わっている)執事(スティーブンス)が、かつて同僚として働いていた女中頭(ケントン)に会うため、休暇をとって英国西部に赴く六日間の自動車での旅を、スティーブンスの回想を…
1 03/11 21:28 10283.75B → 03/11 22:37 10297.5S + 13.75 ×2 この日の取引はこれだけ。よく見るテクニカルでは買を示すものが多かったが、もう少し早くからきちんと見ていれば、もっと良いポジションを保持できたとは思う。価格はその後5分足長期線に絡む形…
副題には「政府のやりたい放題から身を守る方法」とある。 参考になる部分、賛同できる部分が多々ある反面、こういう著者のような生き方、大変だな、という感覚が読後、ふつふつと湧いてきた。 「ショック・ドクトリン」とは、テロや大災害など、想定外の恐…
昨日の記事だけで本書を終らせるのは、やはり無理があると感じた。もう少し付け加えることにする。 当時の妻、ビアンカはミックの愛人の中で、カーリー・サイモンを最も恐れた(P154)。理由はサイモンが知性的で、ミックの好みのルックスだったことによる。…
チャーリーの参加から50年になる2013年に発刊された、ミックの半生を記録した伝記。以前読後感を書いた『不道徳ロック講座』でも、ミックに多くのページが割かれていたが、「本当のところはどうなの?」という気持ちもあり、この二段組350ページの大著を読ん…
NPBは、注目選手の出場する試合以外、あまり観なくなったが、江川の現役時代はよく観ていた。ちょうど僕の学生時代から社会人になりたての頃だ。 それよりも前、子供の頃は、TVのプロ野球中継と言えば、巨人戦しかなかった(江川があれだけ巨人入団にこだわ…
本書の帯には「不倫で自粛なんか、するわけないだろ!」という文字が際立つ。僕は本書を例によって図書館で借りたが、その貸出本では、帯は取除かれていた。帯に書いてある内容によって扱いが変わるわけではないだろうが、この惹句は、本書の内容を一言で表…
大仰なタイトルだが、副題に「現場記者50年の証言」とあるように、著者が経済記者(日経新聞、産経新聞)として関わった、日本経済50年の歴史を振り返ったもの。 本書は全5章から成り、その構成は以下のようなものだ。 1章 1970年代前半 高度成長期の終焉 2…
ハケットは現在でも僕が追っている、数少ないアーティストの一人。 全9章のうち、誕生からジェネシス加入まで(1~3章)、ジェネシス期(4~6章)、その後のソロ(7~9章)。今まで聴いてきたジェネシスとソロ作品について、収録時の環境や心理状態などが詳…
面白かった。 何よりこの歳になって、過去作品の読み返しではなく、新たな作家の新たな作品を楽しめる、ということが嬉しい。 本作については過去にも本欄で少し触れたことがあった。その時にも書いたが、CEOと一般従業員の経済格差が1000倍以上のGAFAM的巨…
大学の講義で、科目は確か福岡正行先生の「行政学」だったと思う。相当昔の話だ。 今回『郵便局の裏組織 「全特」-権力と支配構造』(藤田知也 著 光文社 刊)を読了して、久しぶりにその話を思い出した。 もちろんこの頃はまだ、小泉改革による郵政民営化…
ケタ違いの資産家に教わった「現物投資」の破壊力、と副題にあるように、本書は著者である戸塚が、「ケタ違いの投資家(師匠であるオリバーという人物がその中心)」と出会い、そこで対面や動画で学び、その結果自分でも「資産構築クラブ」というものを立上…
面白かった。 単行本380ページ。長編だが、長さはあまり感じない。 作者である佐々木譲の名は、本作ではじめて知った。しかし、奥付には1979年に『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞、とある。このタイトルには見覚えがあった。このころ僕は、高田馬場にあ…
副題は「なぜだまされる⁈ 国際ロマンス詐欺のマインドコントロール」。著者の新川は「ストップ! 国際ロマンス詐欺」というサイトの主宰者だ。実は当初、本書を読むつもりはなかった。「国際ロマンス詐欺」についてのルポが出版されてので、そっちを探してい…
『こわされた夫婦』(稲田豊史 著 清談社 刊) 「ルポ ぼくたちの離婚」という副題からわかるよう、様々な形の離婚について、著者が聴取り、まとめたもの。多くは、離婚した元夫が元妻について語ったものだが、2例だけ、元妻が元夫について語ったものが含ま…
大谷の野球少年時代から現在(と言っても2021年末までだが)までを追った内幕もの。意外と読み手を選ぶ作品だと思う。大谷のホームランだけを気にする一過性のファンには、全体で360ページを超える本作は、読み進めるのが苦痛になるかも知れない。しかし、こ…
副題は「『小さな仕事』が日本社会を救う」。2月に週刊新潮で本書の特集記事が載った。それを読んで図書館に予約を入れたが、先日やっと僕の番がまわって来た。 基本的に良い本である。本書は以下の構成になっている 第1部 定年後の仕事「15の事実」(本欄は…
面白かった。 本書の初版が刊行されたのは1972年。序文は同年6月に書かれている(P9)ので、正に田中内閣成立(同年7月)の直前である。初版は91万部を売るベストセラーになったという。厚生官僚だった叔父の家(僕の家と同じ敷地内で、隣にあった)に、本書…
前にどこかで、村上作品は、デビュー作からずっと読んできたが、「ねじまき鳥~」の頃から、僕の本業が超多忙になり、読まなく(読めなく)なってしまった、と言うことを書いた。社労士講師業を辞めて3年、ようやく昨年あたりから、読みたい本が読める生活を…