Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

読後感・書評

『1%の努力』(ひろゆき著 ダイヤモンド社刊)読了

本書は「レールを外れる人生」の練習だ、と前書き部分にあるが、この一文で筆者に親近感を持った。僕の人生も、レールに乗った感、はあまりなかったからな(今でもそうだが)。 序文で、エジソンの有名な言葉について書いている。「天才とは、1%のひらめき…

『コールセンターもしもし日記』(吉川 徹 著  三五館シンシャ 刊)読了

これも面白かった。 このシリーズを読むのは本作で3作目(交通誘導員、住宅営業マン、そして今回)だが、どれも当該業務の就労実態が生々しく書かれており、これらの業務に就いてみたい、と考えている人にとって、特に参考になる。こういうことは、求人票や…

『住宅営業マンぺこぺこ日記』(屋敷 康造 著  三五館シンシャ 刊)読了

面白かった。 特に僕のような、不動産営業所の勤務経験者にとっては、どこの営業所も同じようなものだな、というエピソードが多く、親近感が持てた。 著者の屋敷は、ある事情から35歳でローコスト住宅メーカー「タマゴホーム」(以下タマゴ)に入社し、営業…

『相場金言集』(林 輝太郎 著  同友館 刊)読了

大分前に購入した本で、一度通読したのち、ちょこちょこと読んではいた。でも、ちょこちょこではダメだな。何年振りかで読み直した。 相場に関する「金言」というと、古今東西の相場格言を並べた本、という印象を持つかも知れないが、そこは輝太郎氏、ちょっ…

『まちの相場師』(岡西日出夫 著 幻冬舎ルネッサンス 刊)読了

天才投資家たちの思考回路 という副題がついているが、本書はルポではなく、投資家を主人公にした短編小説集だ。 <著者紹介>によると、1934年生れの岡西は大学卒業後、みずほ証券に入社。国内営業の他、企業調査、投資顧問業務にも携わり、海外(フランク…

『葬式消滅』(島田裕巳 著 G.B.刊)読了

「お墓も戒名もいらない」と言う副題付き。著者の島田は宗教学者だが、いわゆる守旧的な考え方の人ではなく、時代の変化を冷静に分析して論評を加えるタイプのようで、前著『葬式は、いらない』(幻冬舎)出版後には仏教界等からかなりの批判を受け、僧侶も…

『ビルボード・トップ10ヒッツ』③、発見、購入。

06/16の本欄で、著者であるジョエル・ホイットバーン逝去の報をとり上げた。その時、全3巻の本シリーズのうち、2巻まで持っていて、第3巻を探している、と書いた。それをやっと見つけて、12/08に新宿のディスクユニオンで購入した。 やはり絶版になってお…

『365日ビートルズ』(藤本国彦 著 扶桑社 刊)購入

この本は「読了」ではなく「購入」である。 タイトルに「365日」とあるように、何月何日(何年)には、ビートルズ関連でどんなニュースがあったか、と言うことを、1/1~12/31まで、順を追って書いたものだ。 だから、本欄で紹介している他の多くの書籍のよう…

『75歳、交通誘導員 まだまだ引退できません』(柏 耕一 著  河出書房新社 刊)読了

7月の本欄に書いた『交通誘導員ヨレヨレ日記』の続編。本書にも記載があるが、前著が7万部を超えるスマッシュヒットを記録したので、新聞の連載コラムをもとにした本書を別の出版社から出すことになったらしい。僕の友人にも出版業界40年以上という人物(Tさ…

『老人支配国家 日本の危機』(エマニュエル・トッド 著  文春新書)読了

本書は書下ろしではなく、一部を除いて、2016~2021年の間に「文藝春秋」などに載った記事をテーマ別にまとめたものだ。各テーマは以下の通り。 Ⅰ 老人支配と日本の危機 Ⅱ アングロサクソンのダイナミクス Ⅲ 「ドイツ帝国」と化したEU Ⅳ 「家族」という日本…

「イムジン河」物語(喜多 由祐 著  アルファベータブックス 刊)読了。

表紙のサブタイトルには”封印された歌の真実”という朱文字。 ちょっと物々しいな。それもそのはず。本書は1968年2月の、ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)第2弾シングル「イムジン河」の発売中止騒動及びその後のこの曲の数奇な運命について綴った作…

『サメ映画大全』(知的風ハット 著 左右社 刊)読了

読了と言っても、全部読んだわけではない。こう言う本は小説などとは異なり、最初から順に読んでいくようなものでもないしな。 良くできた本だ。表紙の人食いザメのアップ画もインパクト充分だ。帯には「時には便器の中からヤツは襲い掛かる‼」とあるが、こ…

『M.I.Q.』(原作 マスヤマコム 漫画 浅井信悟 全3巻 講談社 刊)読了。

面白かった。マンガコミックス全3巻。すぐ読めたが、実は本書も僕の部屋に積読されていたものだ。架空の高校を舞台に、生徒に株式トレーディングと起業について考え、実行させる内容だ。今で言うと、ドワンゴのやっているN高とかの感じに近いかも知れない。…

『不謹慎な旅』(4)

Ⅴ 生命と悲しみの記憶 ササニシキはなぜ消えた<1993年の米騒動>(P216~221) 作況指数74、東北地方の太平洋側は、軒並み20~30の数字が並んだ、とある。冷夏、日照不足、豪雨などで戦後最悪とされた大凶作の年だ。覚えている人も多いだろう。 スーパーなど…

『不謹慎な旅』(3)

Ⅳ 差別・抑圧の記憶 私は登ってみたい<大峰山「女人結界門」>(P166~171) 女性と言うだけで10キロ四方立入禁止。「女人禁制」は信仰に根差した”伝統”なのか、忌避すべき女性”差別”の現場なのか? 本欄を読んでいる人なら、僕の宗教についてのスタンスはお…

『不謹慎な旅』(2)

Ⅱ 略 Ⅲ 戦争の記憶 「過ち」の主語を探して<原爆死没者慰霊碑とニ号研究>(P110~115) ここでは「安らかに眠ってください/過ちは/繰返しませぬから」という有名な碑文の主語は誰か、について語られる。ま、確かに碑文を読んだだけでは、主語が誰なのかはっ…

『不謹慎な旅』(木村 聡 著 弦書房 刊)読了。

旅のガイドブックである。ただし「負の記憶を巡るダークツーリズム」という副題からわかるように、普通の旅行ガイドではなく、戦争、災害、差別など、悲劇の舞台となった地を巡るガイドだ。僕もテレビのニュースか何かで、こういうツアーをしている人を見た…

『ライナー・ノーツって、なんだ⁉』(かまち潤 著 アルファベータブックス 刊)読了。

先日、図書館に本を探しに行って、検索するともなしにしていたら、たまたま本書が目に留まった。「ライナー・ノーツについて書いた本か。珍しいな」著者は、かまち潤とある。この人の本なら外れはないだろう、と思い、借りることにした。 ライナー・ノーツは…

『日本左翼100年の総括』(池上彰×佐藤優 文藝春秋8月特別号掲載)を読む。

池上と佐藤は昨年『日本左翼史』(1945-1960 及び 1960-1972 の2冊)を講談社現代新書としてリリースしている。2分冊の力作。興味はあったものの「読むのに時間かかりそうだなぁ」と思い、躊躇していた。そんな時に文藝春秋でこの特集が組まれ、これなら読め…

『お米の先物市場活用法』(三次理加 著 時事通信社 刊)読了。

ちょっと長いが副題には「未払いリスクを回避できる 新たな販売先を確保、仕入れ先を拡充できる! 価格変動の不安が無くなる!」とある。 ところで、コメの先物取引についてはすでに、2020年5月16日、2021年8月8日の本欄で書いた通り、廃止となった。 2011年…

「『孤独の力』を抱きしめて」(落合恵子 著 小学館 刊)読了。

調べてみたが、この人は小説やエッセイなど、結構多作。だが、僕が読むのは、この本が初めて。本書(発行は2011年6月)も、購入は大分前だが、今まで積読になっていたものだ。 中高生の頃、ずっと深夜放送を聴いていた。読者の中にもそういう人は多いと思う…

『交通誘導員ヨレヨレ日記』読了。(その2)

社労士・トレーダーとしての僕の経歴は、本欄にずっと書いてきた。東京の生活が主になった今でも、時々セミナー講師の依頼が来る。先日も、社会保険事務手続きの訓練講師の依頼を受けたが、お断りして後輩講師を紹介した。ただ、この分野の仕事を完全にやめ…

『交通誘導員ヨレヨレ日記』(柏 耕一著 三五館シンシャ刊)読了。(その1)

様々な職業の日常風景を日記風に紹介した「職業日記シリーズ」の中で最初に刊行されたのが本書のようだ。その後、『コールセンターもしもし日記』『住宅営業マンぺこぺこ日記』などが出て、書店によってはコーナーもできるほどらしい。僕も近くの書店に行っ…

『長生き地獄にならないための老後のお金大全』(森永卓郎 著 KADOKAWA刊)読了。

「長生き地獄」とは嫌な言葉だが、「老後2000万円問題」で明らかになったように、現役世代のほとんどは、一定以上の長生きはリスクととらえて対策が必要だと思っているのではないか。本書はそのような問題意識を持つ世代に読んで欲しい本だ。 本書は、50代に…

『次はこうなる』(市岡繁男 著 ICI.出版 刊)読了。

副題に「グラフで読み解く相場の過去、現在、未来」とあるように、1500年代のイタリア・ジェノバの金利推移から現在まで、金利、為替、株、商品など、様々なデータをグラフ化したり、チャート化したりして、章ごとに設定されたテーマに則り紹介している。本…

『1970年代のプログレ~5大バンドの素晴らしき世界~』(馬庭教二 著 ワニブックス 刊)読了。

1959年生まれで、中学2年から、イエスの『危機』がきっかけでプログレを聴き続けてきた著者の、プログレ遍歴をまとめた本。僕も1958年生まれで、ほぼ同年代。中2の時に初めてプログレを知った、と言うのも同じだ。ただし、僕の場合はイエスではなく、ムーデ…

『作家の値うち』(飛鳥新社 刊)福田和也版と小川榮太郎版の読み比べ。

本書は我が国の主要な作家を、エンタメ系と純文学系に分類し、各作家の主要作品をそれぞれ100点満点で採点したブックガイドである。福田版は2000年4月、小川版は2021年12月の刊行だ。 僕は福田版を2000年5月に買ったのだが、その時すでに4刷。この手の本はそ…

『コロナ後を生き抜く 通説に惑わされない投資と思考法』(馬渕 治好著 金融財政事情研究会 刊)読了。

最近はCDA関連の仕事で忙しく、前回の記事から大分日が開いてしまった。 その間に、大竹センセイの行動経済学の本など、読んだものもあるのだが、如何せん大竹本は発行から時間が経ちすぎていた。この手の本は、使われている資料など、あまり時間が経ってい…

『正しい恨みの晴らし方』(中野信子 澤田匡人共著 ポプラ社刊)読了。

つまらない本だった。いや、タイトルから想像するほど面白い本ではなかった、と言うべきか。本書の副題には「科学で読み解くネガティブ感情」とあるが、これをメインタイトルにした方が、本書の内容にふさわしい。でもそれじゃ売れない、と編集者は思ったん…

『中坊公平・私の事件簿』(集英社新書)読了。

本書の出版は2000年11月。僕はその初版を買った。どこの書店だったかは覚えていないが、芳林堂書店のカバーがしてあるので、多分以前住んでいた大井町で買ったのだと思う。ところで、これも長らく書棚で積読になっていたものだ。最近、こう言う状況にある本…