Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

『不謹慎な旅』(2)

Ⅱ 略

Ⅲ 戦争の記憶

  「過ち」の主語を探して<原爆死没者慰霊碑とニ号研究>(P110~115)

 ここでは「安らかに眠ってください/過ちは/繰返しませぬから」という有名な碑文の主語は誰か、について語られる。ま、確かに碑文を読んだだけでは、主語が誰なのかはっきりしない。普通に読めば「過ち」を犯したのは我々日本人であるように読める。そのため、慰霊碑の一部が破壊されたこともあったという。ちなみに、広島市の公式見解は「主語は人類全体を指す」ということだ。

確かに、主語を日本人として読めば、碑文は日本にあるわけだし、すんなり読める。だが、原爆を広島に落としたのは、もちろん日本人ではない。パールハーバーと言う遠因を作ったとしても。しかし、市の公式見解を安易に選択するのは、面白みに欠ける。不謹慎かもしれないが、当たり前すぎるのだ。これでは誰の記憶にも残らない。本文では「ひとりひとり(中略)それぞれの自分」という小学生の男の子の回答が最もしっくり来た。

僕はと言えば、主語は「為政者」としたいね。でも、その上で改めて碑文を読み直すと、感じるのは絶望感だけだな。ところで、サブタイトル後半の「ニ号研究」とは、旧日本陸軍の依頼で原爆の開発計画を担った物理学者・仁科芳雄博士の行っていた研究のこと。我が国も原爆の研究をしていたのだ。我が国が米国より先に原爆の開発に成功していたら、世界はどうなっていただろうか???

わが国は今より望ましい形になっていたであろうか???????????

 

ここまで書いて、さっき、保存しようとして、誤って掲載してしまった。でも、考え直して、そのまま掲載することにした。続きはまた後日。