Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

読後感・書評

『正しい恨みの晴らし方』(中野信子 澤田匡人共著 ポプラ社刊)読了。

つまらない本だった。いや、タイトルから想像するほど面白い本ではなかった、と言うべきか。本書の副題には「科学で読み解くネガティブ感情」とあるが、これをメインタイトルにした方が、本書の内容にふさわしい。でもそれじゃ売れない、と編集者は思ったん…

『中坊公平・私の事件簿』(集英社新書)読了。

本書の出版は2000年11月。僕はその初版を買った。どこの書店だったかは覚えていないが、芳林堂書店のカバーがしてあるので、多分以前住んでいた大井町で買ったのだと思う。ところで、これも長らく書棚で積読になっていたものだ。最近、こう言う状況にある本…

『二階堂重人の常勝トレード黄金ルール』(実業之日本社 刊)(何度目かの)読了。

「株 FX 儲けの極意」という、人によってはいかがわしさを感じる副題がついている。僕はこの本を、確か、ブックオフかなんかで買ったのだ。最初に読んだとき、買って良かったな、と思った。今でもそれは変わっていない。 本書の刊行は2011年4月。リーマンか…

『1000%の男 先物チャンピオンシップ奇跡の売買法』(フェアリー、炭谷著 パンローリング刊)(何度目かの)読了。

本書は2000年7~12月にかけて行われた、日本で(おそらく)初めての、リアルマネーによる先物取引のコンペ「第1回ロビンス-タイコム先物チャンピオンシップ」の優勝者(フェアリー氏)と準優勝者(炭谷道孝氏)の取引を詳細に記録した本だ。半年間の彼らの…

『職業治験』~治験で1000万円稼いだ男の病的な日々~(八雲星次著 幻冬舎刊)読了。

面白かった。本書を知ったきっかけは、治験について書いている、あるブログだ。 以前本欄に書いたように、僕は2年前に、長年続けた国家試験受験講師を辞めたのだが、その間、講師業と相場道を突っ走ってきた。わき目も振らずに突っ走ったお蔭で、FIREという…

『潜入・ゴミ屋敷』(笹井恵里子 著 中公新書ラクレ)読了。

「孤立社会が生む新しい病」という副題がついている。 ゴミ屋敷のことはニュース報道などで時々目にするもで、イメージとしては分かり易かった。しかも僕の部屋自体も、決して綺麗な方ではないので、まぁ、オレもこのままいけばゴミ屋敷に近い状況になるかも…

西村賢太『苦役列車』(「文藝春秋」2011年3月特別号)を読む。

以前、又吉のときにも書いたが、芥川賞・直木賞の発表時に読みたいと思った作品は、単行本ではなく、「文藝春秋」「オール読物」掲載時に購入する。しかし、買えば後はいつでも読める、という気になってしまい、ツン読状態に陥ってしまうこともしばしばだ。…

マラマッド『最初の7年間』を読む。

昨年11/25の記事でも書いた、バーナード・マラマッドの短編集(新潮社刊)の最初に収録されている作品。 このときにも書いたが彼の作品は「普通の人間に起こる、些細な出来事が、良い形で終わる」。魅了された度合い、で言えば『夏の読書』ほどではないが、…

『ある遺言のゆくえ 死刑囚永山則夫がのこしたもの』(永山子ども基金編 東京シューレ出版)読了。

本書は題名が示す通り、永山の遺言と、そこから広がった反貧困運動の広がりを、関係者が綴ったものだ。 永山の死刑は1997年8月1日に執行された(享年48)。より正確には、永山の絶命は同日午前10時39分である。本書が素晴らしいのは、永山の2審で無期判決を…

『自衛隊協力映画』(須藤遙子 著 大月書店 刊)読了。

数年前から読みたいと思っていた本。やっと読めた。 本書は、著者が2013年に、横浜市立大学に受理された博士論文を下敷きに、加筆修正したもの、と「あとがき」にあるように、元は学術論文である。 本書を読もうと思った動機は、『自衛隊協力映画(協力映画…

『65歳で月収4万円。 年金をもらいながらちょこっと稼ぐコツ』(阿部 絢子 著  KADOKAWA 刊)読了。

僕はこの本を、必要性があって読んだ。いつぞやの本欄で、僕は、60歳を過ぎての収入を、①年金収入、②投機・投資収入、③就労収入の3つに分ける、ということを書いた。この考え方は基本的に今も変わっていないが、③について、もう少し情報が欲しかったからだ。…

英国ロックを歩く U.K. ROCK LANDMARKS (桑田英彦 著 スペースシャワーブックス 刊)読了。

ブリティッシュ・ロック・レジェンドたちの聖地を実際に歩き、豊富な写真とともに紹介した本。巻末にはロンドン滞在についての簡単なガイドもあり、実際に訪れようとする人には良いガイドブックだろう。でも、僕みたいにその気がない者にとっても、見ている…

『怪獣生物学入門』(倉谷 滋 著  集英社インターナショナル新書)読了。

「本書は、日本の怪獣映画を中心にしたモンスターをできる限り科学的にとらえ、考察」したものだ(P3)。著者は理化学研究所の主任研究員(もっとも、理研で怪獣を研究しているわけではない)で、僕と同年代だ。この年代の男連中にとって、怪獣はいわば共通…

『ずっと稼げる ロンドンFX』(松崎美子 著 自由国民社 刊)読了。

副題には「ファンダメンタルズ取引の実践テクニック」とあるように、本書は、ファンダメンタルズ(ファンダ)を軸にしたFXの中長期取引について書いた本だ。僕はFXの人間ではないので、この分野には疎い。著者も、最近まで知らなかった。名を知るようになっ…

『行動経済学の使い方』(大竹文雄 著 岩波新書)読了。

著者の大竹先生は、以前、又吉の出ていた「オイコノミア」に度々出演されていたので僕も知っていた。ちょっととぼけた味のある学者だ。 我々の日常生活は意思決定の連続だ。この意思決定を、人間の行動特性を踏まえた上で、自由な選択を確保しつつ、より良い…

『本当は怖い洋楽ヒットソング』6

太田利之氏が著した本書の中から、僕にとってなじみのある曲を紹介しているが、今回は、終章「6 ドラッグ」。3曲が取り上げられているが、ここでは、ピンク・フロイドの『マネー』を取り上げたい。でも、ドラッグをテーマにした曲なら、クラプトンの『コカイ…

『本当は怖い洋楽ヒットソング』5

太田利之氏が著した本書の中から、僕にとってなじみのある曲を紹介しているが、今回は「5 現代社会の悲劇」の章。10曲が取り上げられているが、ここでは、グラディス・ナイト&ザ・ピップスの『夜汽車よ! ジョージアへ』(原曲名は「Midnight Train to Geor…

『本当は怖い洋楽ヒットソング』4

太田利之氏が著した本書の中から、僕にとってなじみのある曲を紹介しているが、今回は「4 貧困・犯罪・投獄」の章。5曲が取り上げられているが、ここでは、スティービー・ワンダーの『汚れた街』を取り上げたい。原題は「Living for the City」。「街中に生…

『本当は怖い洋楽ヒットソング』3

太田利之氏が著した本書の中から、僕にとってなじみのある曲を紹介しているが、今回は「3 事故・災害・老い・死」の章。ここでは、ギルバート・オサリバンの『アローン・アゲイン』を取り上げたい。この曲は3章の中でも、「老い・死」を考えさせる 僕は中学…

『本当は怖い洋楽ヒットソング』2

太田利之氏が著した本書の中から、僕にとってなじみのある曲を前回から紹介しているが、今回は「2 戦争・圧政」の章。本書では6曲取り上げられているが、ここでは、ペーパー・レースの『悲しみのヒーロー(Billy Don`t Be A Hero)』を取り上げたい。 不勉強…

『本当は怖い洋楽ヒットソング』(太田利之 著 ヤマハミュージックメディア刊)を読んでいる 1

図書館でたまたま手に取って、面白そうだと思った。理由は、単純に、僕の好きな曲が割と入っていたからだ。 書名の通り、洋楽の歌詞を解説している本だ。この手の本には英語の先生とかが言葉の解説をしながら書いているものもある。そういうのも悪くは無いの…

『退職代行』(小澤亜季子著 SB新書)読了。

そう言えばこのニュース、以前「クローズアップ現代+」で放送していたな、と思いながら読んだ。著者は弁護士兼社労士。2019年10月の発刊で、コロナ真っただ中の現在とは状況は異なるが、おそらく、コロナ禍が過ぎ去れば、再び本書にあるような退職をめぐる…

『少年時代』(高倉健 著 唐仁原教久 画)読了。

1931年に生まれた著者が、大学生活を始めるために、生まれ育った福岡を出て上京するまでの10数年間の思い出を綴ったエッセイ。 目次の後に、UCカード会員宛に送付される会員誌に連載されたものに、健さんの遺稿を加えた旨が記載されている。多分、ゴールドカ…

『こんなにおもしろい 宅地建物取引士の仕事 第2版』(中央経済社)読了。

著者は宅建士の受験講師歴が長く、本書の前半は、宅建のガイダンス及び受験講師業界の内幕的なことが書かれ、僕の興味とは少し違っていた。でも、最後の二つの章は、業者の類型や業態、重要事項説明の中身で注意すべき点が書かれていて、判りやすかったな。 …

マラマッド『白痴が先』を読む。

マラマッドの作品と出会ったのは、大学の英語の授業のとき『夏の読書』と言う彼の短編を解釈したときだから、40年以上前になる。僕は英語の授業が嫌いで、有名な作家なら原著の翻訳が日本でも出ているだろう、と思い、書店で探してみた。そこで手に取ったの…

近くを歩いてみた。

こういう時は大体、本屋に寄る。投資本のコーナーには必ず立ち寄るようにしているが、見たら、僕も持っている『デイトレード』(オリバー・ベレス グレッグ・カプラ著 日経BP)が平積みになっているではないか。新版が出たのかと思い手に取ってみたが、そう…

『ダーウィンクラブ』(講談社 刊)第1巻 読了。

と言っても、本作はいま「モーニング」誌に連載中のマンガだ。時間的にはかからない。すぐ読める。作者である朱戸アオ氏の力量は『リウーを待ちながら』『インハンド』の2作で十分に知ることができた(前者はパンデミック、後者は医療ミステリーと言う、描…

キング・クリムゾン全史 混沌と錬修の50年 (ele-king books) (ほぼ)読了。

凄い本だった。800ページを超える大著。そのうち500ページ以上が、歴代メンバーの生い立ちとバンドとの繋がり、メンバー間の人間関係(出会い、蜜月、破局、再会、許し等々)の考察に充てられ、それらが濃密に書かれている。ロバート・フリップを中心とした…

『コロナ禍の東京を駆ける』緊急事態宣言下の困窮者支援日記(岩波書店 刊)読了。

稲葉剛・小林美穂子・和田静香の三氏編、となっているが、大半は小林さんが行った困窮者支援を、日記形式で書いている。 具体的には、昨年の4~7月にかけて、緊急事態宣言下の首都圏を、困窮者支援のために走り回った顛末が書かれている。驚いたのは、福祉事…

「株で儲ける! 損切の一番やさしい教科書」(技術評論社刊)読了。

著者は「テクニカル分析研究会」とある。一般論として、これでは著者個人の顔が見えない。ビジネス書などに比較的見られるが、例えば「21世紀ビジネス研究会」とか「グループネクスト」とか、とにかくこのような著者表記は怪しい。しかし本書は、その横を見…