Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

近くを歩いてみた。

こういう時は大体、本屋に寄る。投資本のコーナーには必ず立ち寄るようにしているが、見たら、僕も持っている『デイトレード』(オリバー・ベレス グレッグ・カプラ著 日経BP)が平積みになっているではないか。新版が出たのかと思い手に取ってみたが、そうではないようだ。この本は僕も持っているが、買ったのは2006年。その時すでに10刷だった。今日手にした同書の奥付を見ると、38だったか39刷とある。ロングセラーと言う感じだな。

内容的には、メンタルや方法論的な記述がほとんどで、チャートを使った具体的記述は皆無である。しかし本書は、デイトレードで成績が伸び悩んでいるトレーダーには、一読の価値がある。そうすると、僕のように本書をよく手にする者は、ずっと伸び悩んでいるトレーダー、ということになるが、あながち間違っている指摘でもない。

本書には随所に印象に残る指摘がちりばめられている。いくつか例を挙げよう。

「最高のトレーダーは~安定的に機能する2つか3つの手法に気付き、それを繰り返し使用する」(P24)

「熟練したトレーダーは、1回で1万ドルを狙うのではなく、1000ドルを10回狙う」(P123)

「すべての損失の記録を付けることによって、損失の傾向や頻繁に生じる損失が見つけやすくなる」(P214)

利益を上げたいと真剣に考えているトレーダーなら、上記3つを読んだだけで、本書の重要性を理解できると思う。

もちろん「監訳者あとがき」にもあるように「具体性に欠ける」と言う批判が本書には付きまとう(P291)。例えば、上記の「安定的に機能する手法」とは何か、それをどうやって見つけるのか、等々。これは、住んでいる国、取引する時代、商品の種類、本人の資金量や好みによっても異なるだろう。自分で実践して見つけていくしかない、と思う。

 

その後、昔住んでいたマンションの近くまで足を延ばしたら、一部屋が売りに出されていて、見学可能、とあった。20階を超えるタワマンの低層階、約45㎡で6300万円位である。東京の不動産はバブル化している、とよく言われるが、一般人からすると、今一つ具体的なイメージがしにくい。そこでこの物件をもとに、具体的に紹介しよう。僕はこのマンションの新築売り出しのときに、同じく低層階の約50㎡の物件を購入したが、この時の価格が3800万円台だった(もちろんローンを組んだ)。その時、今回売り出されている物件は3400万円台だったと思う。それが15年以上経過した現在、6300万円である。もちろん、この間再開発も進み、利便性も増したが、だからと言って、この価格が正当化されるかと言うと、疑問に思わざるを得ないな。

東京の人口はコロナの影響もあり減少が続いている。特に賃貸住宅市場は大幅な供給過剰とのニュースが、最近、シニアガイドにも出ていた。僕のところにもよく、賃貸マンション経営の勧誘電話がかかって来るが、この状況では、とてもそんなことを始める気にはなれないな。

もちろん、不動産価格高騰、あるいは高止まりの原因も存在する。建築資材や運賃などの高騰だ。他にも、先進国基準で見れば東京の不動産価格は安い、との判断で、中国や欧米の富裕層の標的になっているとも聞く。これらのこともあって、今後の価格を見通すことは難しいな。

知り合いの宅建士は、自分が住むのなら、マンション購入は管理組合活動の面倒くささや近隣住戸の住民がどんな人かもわからない不安要素がある。それならいっそ、リーズナブルな築浅の賃貸が見つかれば、その方が気楽だよ、と言っていたが。