Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

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『本当は怖い洋楽ヒットソング』3

太田利之氏が著した本書の中から、僕にとってなじみのある曲を紹介しているが、今回は「3 事故・災害・老い・死」の章。ここでは、ギルバート・オサリバンの『アローン・アゲイン』を取り上げたい。この曲は3章の中でも、「老い・死」を考えさせる

僕は中学の最後から高校時代以降、ロック、しかもフロイドやクリムゾンとかを好んで聴くようになった。それにつれて、チャートをにぎわせるシングル曲からも徐々に遠ざかって行った。『アローン・アゲイン』は、僕がこうしたロックを聴くようになる前に、好きでよく聴いていた。今まで聴いてきた曲で一番好きな曲は? と訊かれたら、多分この曲を挙げると思う。僕にとっては、影響を受けた、忘れられない曲だ。

「早くに父を亡くし、母も65歳で逝き、一日中泣き暮らし、一人になってしまった、当然のように」と思う男の話で、オサリバン自身は必ずしも肯定してはいないが、これは自伝的な歌なんじゃないかな。

歌詞の内容は暗いが、曲そのものの良さもあり、1972年の7~9月にかけて全米で大ヒットした。確か、この年の11~12月頃だったと思うが、亡くなった母と二人で、銀座の山野楽器に行ったとき、入口に洋楽の売り上げ上位曲が掲示されていて、3位に『アローン・アゲイン』2位に同じくオサリバンの『クレア』、1位はミッシェル・ポルナレフの『愛の休日』だったのを覚えている。この時母はエレクトーンを習っていて、進級試験の曲にポルナレフの『愛のコレクション』を選んだのだ(僕がこの曲を推した)。その楽譜を買いに行ったのだと思う。でも、残念ながら、この時の進級試験に母は通らなかった。「練習ができなかったからねぇ」と母が言ったのを覚えている。保母をしていた母は、結婚後に家庭に入り(そういう時代だった)、父とその両親、僕と弟の、6人の家事を一人でこなした。それに加え、パートか内職仕事もやっていたと記憶している。練習時間などほとんど取れなかったと思う。(今でもそうだが、)僕はそんなことにも気づかない鈍感野郎だったのだ。