Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

英国ロックを歩く U.K. ROCK LANDMARKS (桑田英彦 著 スペースシャワーブックス 刊)読了。

ブリティッシュ・ロック・レジェンドたちの聖地を実際に歩き、豊富な写真とともに紹介した本。巻末にはロンドン滞在についての簡単なガイドもあり、実際に訪れようとする人には良いガイドブックだろう。でも、僕みたいにその気がない者にとっても、見ているだけで楽しめる本である。

その内容を少し紹介しよう。

 

クイーンズライド(マーク・ボランが亡くなった場所)P12

Tレックスは、日本の大学の学園祭! に招かれて演奏したことがある。その大学は、名古屋市立大。僕が加入しているビートルズ・サークルの会長・M氏の同僚がその時に観ており、話を聞いたことがある。それによると、講堂で演奏したらしいのだが、彼らは名古屋市立「大講堂」と勘違いして来日したのかも知れない、とのことだった⁉ 1973年10月27日のことだ(日にちは今、ブログを書こうとして調べて知った)。ボランはそれから4年もしないうちに亡くなってしまった。1977年9月16日のことだ。クイーンズライドは、ボランが自動車事故で無くなった場所の名称だ。本書には、ボランの死亡を伝える新聞と、現場にファンが建てた石碑の写真が載っている。

 

マナーハウス・スタジオ(チュブラー・ベルズが生まれた場所)P31

マナー・ハウスというのは「領主の館」という意味で地主層が住んでいたらしい。1995年まで、ヴァージン・レコードのスタジオだったが、現在は一般の住居になっているようだ。『チュブラー・ベルズ』はマイク・オールドフィールドのデビュー・アルバム。映画『エクソシスト』にも使われたので、知っている人も多いだろう。ヴァージンの創設者は、その後起業家として財を成したリチャード・ブランソン。彼の最初のステップが自社レーベルの起業で、その第1弾アーティストがオールドフィールドだったわけだ。

1973年の本作発売当時中学生だった僕は、当時住んでいた大井町のゼームス坂近くにあるレコード店で本作を買った。当時の一般的な洋楽LPの装丁は、厚紙に本国盤のジャケット写真を貼ったものが大半だった。そのため、どうしても本国盤よりも質感が見劣りするのは否めなかった。しかし、解説と歌詞の対訳が欲しかったので、日本盤を買っていた。ところが本作は、英国オリジナル盤と同じ紙質だったので驚いたのを覚えている。

本作と、続く2作目『ハージェスト・リッジ』は、全英アルバムチャートの1,2位を独占した。時は70年代初頭。これからはこういう音楽の時代になるのか、と思ったことを記憶している。

 

メンディップス(ジョンが暮らしたミミ伯母さんの家)P58

メンローヴ・アヴェニューにある、ジョンが育った家。メンディップスは通称のようだ。複雑な家庭環境に育ったジョンは、実母ジュリアの姉(伯母)であるメアリーに育てられた。ジョンはメアリーのことを「ミミ伯母さん」と呼んでいたのだ。

先述のM会長(僕の社労士受験クラスの受講生でもあった人)は、このミミ伯母さんの家に行って、庭に生えていた木の葉っぱを持ち帰って宝物にしている、という人物だ。ビートルズに関しては当然ながら博識で、僕にはとても太刀打ちできない。

本書には家の写真が数点載っているが、会長はどの辺りの木の葉を持ってきたのだろうか。

 

他にも「ハウス・アット・フォースリン(ポール・マッカートニーが育った家)P60」「ボブ・マーリーの家(名作を生みだしたロンドン時代)P112」「スピークイージー(ジミヘンもクラプトンもベックも入り浸ったクラブ)P127」その他、ブリティッシュ・ロック・ファンの興味をそそる場所が多数掲載されている。

僕が読んだのは2013年5月発行の初版なので、掲載内容はその後変化しているかも知れない。