跡地再開発に、凌雲閣(浅草十二階)の復活が企画されているようです。この建物は関東大震災で倒壊しましたが、僕の祖父が上がったことがある、という話を親父から聞いたことがあります。ちなみに僕の部屋の入口には、江戸東京博物館で購入した凌雲閣の暖簾とイラストの絵葉書が飾ってあります。しかし残念なことに、法令による高さ制限のため、52メートルと言われた当時の高さそのままの復活は無理のようです。無粋な話です。
その後時代は昭和になり、森下仁丹が広告塔として、昭和60年代まで建物そのものではないが、凌雲閣を模した塔(状の看板)を設置していました。現在はそれもなくなり、跡地はファミリーマートになっていて、この店には「仁丹塔の跡地である」旨のプレートが掲げられているようです。今度上京したときに確認してこようと思います。
いずれにせよ、愛する明治の妖塔が、平成の世に復活するわけですから、興奮を禁じ得ません。完成したら是非上ってみたいものですが、どうせなら中にはいる店舗にもひと工夫欲しいところです。