仕事があった時に、いつも近くの路上で空き缶を拾っているおじちゃんがいるので声をかけてみた。
「これだけの数売って、どのくらいの収入になるの?」
「そうだなぁ、1500円くらいにはなるかな」
大きな透明の袋、間口1メートルくらいはあるだろうか。その中に空き缶が9割以上詰まっている。それでそんなもんだ(ちなみに、アルミの現在の国際価格は2009年の価格を下回っている)。
この話を津で受講生にしたら「先生、そんな人に話しかけるんですか?」と驚かれた。
まぁ、ホームレスになる理由は人それぞれだろうが、このおじちゃんは身の回りのものをきちんと整理している。年齢は訊かなかったが、ほぼ老齢基礎年金頃かもしれない。老齢の受給資格が10年になるのは、消費税率の引上げ再延期でかなり先になってしまった。でも、10年に短縮されれば、年金を受給できるホームレスもかなりいるはずだ。しかし、こういう情報はちゃんと彼らにも伝わるのかな。