Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

蓋を開けるまでわからない、

とはよく言ったもので、何と、離脱派が勝利してしまいました。マーケットは残留派の勝利を予想していたので、混乱はちょっと尾を引きそうですね。個人的には、これで終わり、というわけではなく、終わりの始まり、という感じでしょうか。すぐに連想できるのは、残留派の多いスコットランド独立運動の再燃、EU加盟国内の右派勢力の台頭、かな。離脱ドミノ、なんていうことを言う人もいる。
でも、本当に離脱か残留かの二者択一しかなかったのでしょうか。例えば、サブメンバーとか、何らかの緩行期間が制度化できなかったのでしょうか。正式加盟国ではないが、離脱してもいないという期間を2年くらい設け、その間に国民的議論をする、というような。
今日のマーケットは大荒れで、金以外はすべて下げた、という感じです。今、仕事から帰ってチャートを見ていますが、東京金価格の日中の値動きは200円以上あります。凄まじい。ノーポジで良かった。
日本への影響はどうでしょう。安倍首相は先のサミットで「今の状況はリーマン前と似ている」発言で、各国の理解は得られませんでしたが、この発言が見直されるかもしれません。「やっぱり安倍ちゃんはすごい」的な感じで。来月の通常選挙では与党に有利に働くのではないでしょうか。世界経済の激変期に国内の政治体制が大きく変わることは、望まない人の方が多いでしょうから。ひょっとしたら与党で3分の2に到達し、憲法改正が視野に入ってくるかも。でも、自民党改憲草案を読むと「ちょっと勘弁してよ」的な条文もあるんだけどなぁ。いろいろな意味で、公明党の役割が重要になってくるかと。


日経平均は1200円以上下げました。恐怖を感じた人もいたのではないでしょうか。もう少し下げるでしょうが、ダウ平均が史上最高値近辺なので、米株がどこで下げ止まるか、ですね。
ちなみに、今日の下げ幅は、日経平均の下落幅ランキングだと第8位です(下落率だと第9位)。下落幅のランキング上位10傑のうち、2位、3位、4位、7位、10位と実に半分を占めているのが1990年のバブル崩壊に絡む下げです。この時、特に1990年の4月頃までは、ほとんどの日本人は「日本経済は世界最強。これは一時的な調整に過ぎない」と思っていたはずです。でも実際は違いました。
また、下落幅1位と9位は1987年10月のブラックマンデーのときです。ただ、この時はバブルの急坂を全速力で登っていた時期なので、翌年の春には下落分をすべて挽回してしまいました(それでも約6か月かかりました)。今回のBREXITショックも(勝手に名付けましたが)、本日に迫るような(あるいは超えるような)下落が続くようだと(単なる調整の域を超えて)景気の変調、ということを考えないといけなくなるかもしれません。ここ2週間ちょっと、参院選直後くらいまでで、どう動いて来るかですね。


いま、NY金現物価格を確認しましたが、65ドル上げています。今まで、株は下げたが金現物は上がった。その結果、ポートフォリオ全体でみると損益の変動はほとんどない、ということが良くありました。今回もその類かもしれません。大原では受験講座なので話しませんが、ヒューマンでは資産形成、福利厚生などの話の一環として、僕の経験を良く話します。それによって、金現物投資を始めた人がいるかどうかはわかりませんが。