Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

昨日はHAでの2コマで帰るところ、

OHの同僚の先生のご都合で、急遽夜間講義を行うことになった。2コマ終わった段階で生ビールが頭にちらついていたので、そこから再度講義モードに切り替えるのにちょっと苦労したよ。予習は10分くらいしか出来なかったが、OHのテキストレベルなら小脳に刷り込まれているので全く問題はない。これは僕に限らず、講師なら大体同じだろう。そうでないと、受講生の方も安心して講義が聴けないしね。
ところで僕が上記の依頼を受けたとき、ジュンク堂で「間違いだらけのクルマ選び2011年版」を見ていた。今回は徳大寺さんの単独著作ではなく、島下泰久という人との共著である。生年を見ると中堅に差し掛かった、という年代のモータージャーナリストである。この人が端書で、この仕事の依頼を受けたとき「ふるえが来た」というようなことを書いていた。この気持ちはわかるような気がするな。僕も原稿の執筆依頼を受けるとき、軽い興奮状態になることがある。相手は当然、僕のこれまでの仕事を認めてくれた上でのことだろうから。しかし、もうだいぶ長い間、この感覚を味わってないな。



ところで、BBCワールドニュースで、ギリシャのデモを報道していた。NHKとは比較にならない迫力である。まさにデモ隊や警官隊と一緒になって撮影している。これ以上の緊縮策はまっぴら、というのがデモ参加者の感情なのだろう。わかるな。ギリシャで真っ先に身を切らねばならないのは、高所得者と公務員だろう。これは日本でも同じことか。市営バスの運転手の中には年収1000万円を超えるケースは結構ある。給食調理員や用務員にも800〜900万円プレーヤーが結構いる、というデータを見たことがある。公務員希望者が後を絶たないわけだ。もちろん、ベースになる給与が高いので、退職金も相当なものだ。労働組合も強いのでなかなかここに切り込めないのだろう。民間委託が進んでいるというがこの場合給与の調整の仕方によっては、より弱いものにしわ寄せが大きくなることがあるので注意しないと。



マネックス証券から定期的に送られてくるレポートがある。東京電力株についてのレポートを書いた、あるストラテジストの文章に対し、「東電株で儲けるなど不謹慎だ」という趣旨の批判があったという。こういう批判をする人は、自分が人格者だとでも思っているのかな。全く絶望的な勘違いである。しかもそれを自覚していない。株価や商品価格は、神羅万象の影響を受けて価格が変動する。今回の震災は悲劇的な出来事ではあるが、価格に与える影響、ということから言うと、ひとつの要素以上でも以下でもない(要素の規模としては非常に大きなものがあったわけだが)。3月の協調介入も未曾有の大災害を契機に為替相場で一儲けを企む連中に対し、国際社会が協調して対抗の意思表示をしたわけだ。我々個人としては、こういったファンダメンタル的情報を常に入手しつつ、具体的投資機会についてはテクニカル分析の技術を最大限活かして冷徹に投資タイミングを判断するのみである。それ以外の感情が入る余地はないのだ。そして労働や投資によって得た果実から義援金なり、物資の送付に当てるなりすればいい。個人的には今回のような大災害に対し、義援金の拠出等何らかの救済行動を起こすのは、同胞に対する義務だと思っている。今回の災害に限らず、大事件が発生したとき、救済行動は善、投資行動は悪と決めつけるのは簡単かもしれないが、世の中や人間心理はそう単純ではない、ということだ。
21世紀に入ってまだ10年であるが、既に我々は、大きな社会経済上の変動を3度経験している。9.11、リーマンショック、そして今回の3.11である。テロ、サブプライムローン、自然災害(原発は人災か?)と主因は様々だが、今後も様々なアクシデントが続く可能性もある。そのようなときに、不用意で短絡的な発言や行動は、厳に慎みたいものである。