ドル建て金現物相場は1498ドル近辺。ユーロドルは1.427台なので上昇してもいいのだが、そうならないところを見ると、もう一段下げてから比較的大きな幅で上げるパターンか。
今年もT社から「完全無欠の直前対策」が出版された。特に法改正事項は各受験校やネットを通じて入手できる資料も限られているので、できれば複数の切り口での解説本を持っていたい。そういう意味ではこの本は値段も手頃で、いい本だと思う。問題集についての質問も時々受けるが、過去問集では法学書院の条文順の過去問集が、コストパフォーマンスで優れている。僕の知る限り、条文順のスタイルで編集している過去問集ではこの会社が最も古い。ちなみに僕も受験生時代に使っていた。IDEの過去問集を使っている人も多いようだが、この解説をどのくらいの受験生が本当に理解できているかな、というものもあり、特に初学者には敷居が高い感じがする。
ところで残念なことに、ここ数年、労働法全書を使って学習している人を全く見かけなくなってしまった。僕が大原の東京校にいた頃は、受付窓口でこの本を割引販売していたのを覚えている。僕を含めた当時の講師が、本試験の模範解答を作成するにあたって、最も世話になったのが労働法全書である。条文集というまとまった体裁の中で、本則、細則はもとより、主要判例通達のたぐいまで、あの本1冊でカバーできる。テキストは優れた教材だが、未掲載論点は必ず出題される。全書はそういう場合の対策として威力を発揮すると思うのだが。