金先物価格がザラバで5800円を突破しました(先限)。円相場は112円07銭。ゴールドの年初からの値動きを見ると、1月8日に5500円を突破した後、暫くはこの水準でうろうろしていましたが、今月19日に5600円、20日に5700円、21日に5800円と、ここ3営業日連続して、100円ごとの新たな水準を突破してきています(すべてザラバ。日付は計算区域ベース。TOCOMでは、例えば21日付の取引は、20日の16時30分から始まり21日の15時15分で終了する)。こういうことは過去にもあったとは思いますが、まぁ、珍しいことです。株高・ドル高で、普通はここまで上昇することはないと思うのですが、コロナウイルスとここから火が付いた円安で、当面は強そうです(いつまで続くかはわからない。急上昇したものが急降下して元に戻ることもありますから)。
ヤフーニュースで「日本人の資産は00年比で2割しか伸びていない」とありました。同時期に米国は2倍、シンガポールとフランスはともに2.6倍だそうです。日本はすごい国とかクールとか言っているうちに次から次へと抜かれて行ったようです。今の金は短期のトレードで資産を増やせる時間帯ですね。でも市場参加者は外国人が多いらしく、僕のような国内の個人は少数派のようです(この辺は株と同じ状況か)。
以前、ある商社系の商品先物会社で取引していましたが、女性の営業社員が窓口でした。この人は新卒で入り、ずっとその会社にいたのですが、入った業界と会社名を親戚に言ったら、守銭奴呼ばわりされたそうです。今でも状況は変わっていません。「貯蓄から投資へ」と囃していたのは、それ程昔のことではないですが、環境の整備は遅れています。何しろ、確定申告で株式や投信と先物の損益通算ができないのですから。
手数料はかなり下がってきました。その点では会社は営業努力をしていると思います。後は税制などの環境整備と人々の投資教育でしょうか。こちらの方は期待していないので、自分でやるだけですね。