Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

中部大阪商品取引所が、

24日に最後の取引を終了した、という記事が朝日新聞の電子版に出ていた。同取引所の前身である中部商品取引所は、96年に愛知県内の3つの取引所(名古屋繊維・豊橋乾繭・名古屋穀物砂糖)が合併して生まれたものだ。90年代の後半は僕が商品先物取引を始めた時期と重なるが、この頃はまだ、前橋乾繭や横浜生糸など、地方都市にも取引所があり、僕もこれらの取引所の上場商品をトレードした記憶がある。それが今ではほとんどTOCOMひとつだけである。わずか10年ちょっとの間に、なぜこうも急激に衰退してしまったのか。最大の原因は05年の商品取引所法の改正だろう。ブローカーに対する勧誘規制が格段に厳しくなった。当時相次いだ先物取引による一般投資家の被害を軽減するという目的は理解できる。規制強化によって、あくしつな業者は締め出されたが、業者の数自体の激減→注文(市場参加者)の減少→取引所の経営危機、と簡単に連鎖してしまった。記事によると09年度の中部大阪の出来高は04年度(法改正前)のわずか5%に過ぎない。いくら投資家保護とはいえ、これはひどすぎる。大体、だまされる個人も悪いのだ。僕は10数年、たいして儲かってもいないのになぜトレードを続けているかというと、それはトレードが面白いからに他ならない。リスク管理をきちんとしていれば、僕のような零細な個人でも、10年以上にわたって取引を継続でき、うまくいけば資産を増やせる。昔、自動車評論家の徳大寺有恒さんが「20歳の頃に運転の基本技術を身につければ、後は生涯にわたって運転を楽しむことが出来る」と何かに書いていた。残念ながら僕はペーパードライバーになってしまったが、トレードのほうは今後の環境変化にうまく対応できれば、続けていくことが出来るかもしれないし、そう願っている。