Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

ちょっと前だが、先月25日に、

エース交易が主催したセミナーに行ってきた。TOCOMの方が来て、最近の市場動向や今月以降行われるいくつかの改革について、詳しく説明してくれたので、大変参考になった。
受け付ける注文の1日平均は300万件、うち250万件はアルゴリズムトレードによる訂正注文とのこと。
1.時間帯別出来高は、予想通り、
A 9:00〜11:00
B 14:00〜15:30
C 17:00〜18:00
D 21:00〜23:00
が多い(日計り商いでその日のうちに決済してしまおう、という向きが多いのだろう)。
2.総出来高に占める夜間立会いの比率は30%程度だが、逓増傾向にある。
3.為替変動は上記ABD時間帯に顕著なケースが多い。
4.金価格はドル円1円の変動で39円程度動く。
5.FXは日本じかん16時頃から動き始め(ロンドンが開く)、21〜25時にはさらに大きく動く(NYが開く)。
6.非当業者の玉尻と先限の帳入値段はほぼ比例。
7. 価格相関は、金と白金で0.5478、金と原油で0.368、白金と原油で0.8063、金と日経225で-0.2692、金とNYダウで0.017、金とドル円で-0.5528(為替との逆相関が顕著)。
8.1日における高安の差(当限):05年平均では8.6円、08年平均では32.6円、09年平均では36.1円、10年平均(上期)では41.4円(これだけの値動きがあればデイトレードにも十分耐えうる。失敗してもすぐにポジションを閉じれば、次のチャンスはある)。
9.金市場の日計り売買高の、全売買高に占める割合は20%弱(ちなみに白金は25%、ガソリンは35%)。
10.TOCOMに来る海外からの注文は、09年以降アジア(主に中国)からが急増。TOCOMの金市場全売買高に占める海外勢の売買高は8.6%だが、そのうち香港からの注文は50%を超える(上海など中国本土からの注文は香港を経由するらしい)。
11.金市場海外勢取組み高(未決済の建て玉)では、豪州(トレンドフォロー=中長期の参加者が多い)が約6割。香港・英国(これらは日計りなどの短期筋が多い)が計3〜4割。
12.来年1月から始まるスパン証拠金制度だが、金では13〜15万円程度か。スプレッドなどのリスクを軽減した取引だと相当低額になりそう。
 

ところで僕も不勉強だったのだが、参加者(ほとんどが対面取引の人で、ネット取引から申し込んだのは僕だけだった)の方から、国民新党マニフェストについて質問があった。同党のマニフェストでは、なんと「日経225先物取引の廃止」をうたっていたらしい。現物と先物は相互に影響しあいながら動いている。こんなことをすると市場に資金が入ってこなくなり(というより市場そのものがなくなり)、日本は本当に、取るに足らない極東の小国になってしまう(彼らはそれでもいい、と思っているのかもしれないが)。現代版の鎖国だな、これは。



それから、日本時間21:30頃に米国で経済統計の発表が良くあるが、チャートは発表直後に急激に動き出す。ただ、一般の個人投資家は海外ニュースでしかこれらの数字を知るすべがないので、どうしても統計数字そのものを知るのは、すこし後になる(僕の知る限りではブルームバーグが早いが、それでもニュース画面の流れるのは発表から10分程度経過したころである)。したがって、21:30の発表直後に数字を把握して一般投資家が注文を出すことは基本的に不可能だと思うのだが、実際は発表直後からチャートは動くのだ。なぜなのか質問したが、明確にはわからないようだった。あまないさん、これって、何か理由があるんでしょうか?