ＭＬＢをあまり見れなかった。いまＢＳでダイジェストをやっているが、延長１９回、終わった時刻は午前２時すぎ。試合時間は６時間超。しかも誤審で決着、という試合があった。メジャーリーグの魅力は徹底的に勝負がつくまでやるところだね。観客から金とって引き分けはないだろ。
雇用訓練の受講生から、バブルの頃、というのはどういう時代だったのか、という質問を受けた。受講生は３０才代くらいの人が多い。学校を卒業してからの日経平均はずっと下降トレンドである。彼らにとってバブルの時代が想像できないのも無理はない。僕は当時、日本橋三越の地下の食品売り場で、1000円のインスタントラーメン！！ を売り出したことを話した。僕はどんなものか見に行って試食もしてきた。確かに美味しかったが、印象に残っているのは売り場の状況である。金満的中年女性で売り場は熱気ムンムン。凄まじかった。
まぁ、バブルにせよ、太平洋戦争にせよ、日本人が団結して一方向に走り出すとろくな結果にならないことは歴史が証明している。そういう意味では適度に混乱している政治経済状況、というのは考えようによっては悪くないのかもしれない（程度問題ではあるが）。
僕は少しは政治を勉強したが、菅が辞めなければならない理由が今ひとつわからないんだよ。誰かわかるように説明してくれないかな？ 世襲でない（世襲が悪とは言っていない。しかし、家業は政治です、という人が一般庶民の感覚を踏まえて政治を行うのはなかなか難しかろう）、市民運動出身で、それなりの実績もある。理科系出身で、怨念政治をやってきた自民党の一部の連中とは明らかに系統が異なる。僕なりに今の状況を整理すると、マニフェストの欠陥（特に社会保障について。自営業者に月５万円も年金保険料を出させて一元化するなんて無理だよ）、国会戦略の欠如（政敵の主張に耳を貸すのは悪いことではないが、じゃあ、なんでお前に任せたんだ、ということになる）。震災対応で国民のフラストレーションは高まっているが、他の政党が政権政党だったとしても現在の状況と劇的に異なるとは思えない。ひとつ言えるとすれば世代交代だね。一国のリーダーはできれば30〜40才代がいい。もちろん男女は問わない。しかし日本は既に高齢者の国である。人生守りに入る有権者の割合が今後ますます多くなる。こういう人は大きな変化を望まない。自分と政治リーダーの年齢差が大きければ価値観も異なるだろう。もしかすると自分が今まで築いてきた経済的社会的地位を脅かすような変革を平気で行うかもしれない。それは困る、という感じだ。だからこの面でも僕はあまり期待していない。できればこれは裏切られて欲しいが。
ところでＳ＆Ｐによる米国債の格下げで、週明けの東京市場はドル安、円高、株安は避けられまい。しかしこの混乱は一時的だろう。米国債以外に資金の持って行き場はないだろうし、金や他国の国債市場は規模が小さすぎる。格下げしたのは１社だけだし、ＡＡ＋は、まだ十分に高いからね。
