1つは、コメが試験上場され、72年! ぶりにコメの先物取引が復活した。1730年に始まり、1939年に戦時統制が強まる中で廃止されていたものだ。確か2005年頃にも上場の話があったが、当時は農協の強い反対で実現に至らなかったと聞いている。価格決定力のある農協の影響力は今でも強いが、現在は自民党政権ではないので上場にはその辺の力学も働いたのかもしれない。いずれにせよ今回の試験上場が上手くいって、本上場ということになれば、我々は公正に形成されたコメの価格情報を入手することができる。先物取引は生産者にも恩恵をもたらす。例えば、2011年度産は豊作感が強いらしいが、先物を売っておけば、現物の価格下落から来る損失を回避することができる。いずれにせよ、この上場は成功させないと、200年以上の歴史を作ってきたご先祖様に顔向けできない。
もう1つは、NY金先物価格及びロコロンドン現物価格が、日本時間本日午後1時過ぎに史上初めて1700ドルを超えた。米国債格下げの影響であることははっきりしている。僕は、今年中には超えるかな、と思っていたので、この上昇は早すぎる。チャート上は目標価格に到達しており、急転直下、ということも考えられるが、どうなるか。