年末のニュース画面で、毎年のことではあるが帰省列車の混雑ぶりを報道していた。東北新幹線も150%位の混雑、という画面を見て、ちょっと考えてしまった。同線は今回の大地震の被災地を通っている。震災からまだ9ヶ月しか経っていないのに、いつものように時刻通りに走っているのだ。調べてみたら、大震災からわずか1ヶ月半で復旧した、とある記事に出ていた。今日も天皇杯を観ている最中に地震があったが、数分後にはもうテレビ画面に震源・震度・津波等の情報が流れている。昨年最も驚いたのは「緊急地震速報」である。精度の部分でもう少し詰めなければならない問題もあろうが、速報後20秒くらいで本当に揺れ出したのには恐れ入った。この国はすごい。今年はどのくらい、この「すごい」に遭遇できるだろうか。個人的には、僕のクラスの受講生が全員社労士試験に合格、なんてね。今までの実績では合格率約40%(平成11年日本マンパワー再チャレンジクラスにおける8割出席者の前提)というのが最高なので、これを超えれば「すごい」ということになろうか。でも、この頃の社労士試験と今を比べるとボリュームも難易度も全然違うので、直接的な比較にはならない。しかしこの時はテキスト学習を年内に終えてしまい、1月以降は当時、同社から出ていた過去10数年分の過去問集を丁寧につぶしていった。僕の講師人生でも、カリキュラムを自分で組み立てることが許された(その分、責任も大きかった)、稀有な時期であった。通常、大手受験校では学校によって勝手にカリキュラムを構築することなどは難しい。なぜ、当時のマンパワー名古屋校でそれができたか、というと、事務局に優秀なリーダーがいて、リーダーシップを発揮し、かつ講師との信頼関係も構築できていたからだ。ところがその翌年から東京本社の経営管理体制が一新され(という話を聞いた)、名古屋にもその余波が来た。詳しいことは知る立場になかったが、その数年後に同社名古屋校社労士通学はなくなってしまった(今でも同社の通信教育のラインアップはあるが)。
当時の担当部長N氏から「名古屋の社労士は黒字」と聞いていただけに、個人的には続けたかった。僕は今でも同社からCDA講座のテキスト執筆の仕事を戴いている(実は今も締切が迫っている!)。これも当時からの繋がりがなければなかったであろう。ま、昔話をするより、目前の仕事をきちんとこなすことに専念しよう。毎日の地道な仕事の積み重ねが「すごい」成果を生むのだろうからね。