Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

やっと落着いて本試験

問題を見る時間が出来ました。まずは選択式の労働系科目から。
問1の1はほとんどの受験生は勉強していたのではないでしょうか。専修大学事件の最高裁判決から。特有の言い回しで例によって読みにくいのですが、これだけしつこくAの穴が出てくれば、いくらなんでもわかるでしょ。特に問題文の第3段落。CDも条文通り。「俺は1000時間も勉強してきたんだ。もう少し骨のある問題出せよ」と思った受験生もいたかもしれない。Eはテキストにも記載があり、そういう意味では難しくはないのですが、今年初めて出題されたストレスチェック関連としては、意外な箇所からの出題でした。ただ、4つの候補のうち、正解肢以外の3つは明確に外せるのではないでしょうか。ということで今年の問1は、きちんと勉強してきた人なら確実に5点満点が目指せる問題。
ところで、問1の2は、僕が出題するなら「企画、立案、調査又は分析」として択一で引っ掛ける、と話したところ。覚えてますか?
問2の2は、いわゆる「過労死認定基準」から。講義でも、認定基準の考え方は、徐々に長期間の疲労の蓄積を考慮する方向に変わってきている、という話をしたはずです。ここは白書まとめの「参考資料」P30にそのものが掲載されているのですが、ここを読んでいなくても、最後の段落の1行目「長期間」が6か月間(C)を意味することがわかれば(これがわからないと、ちょっと厳しい)、Dは直後の100時間がヒントになろうし、Eは直後に「1か月あたり」とあるのでDと同じ数字を含む数字は入らず、かつ一定の幅のある期間が入ることがわかる。
本問は、1は出来たが2が全滅、という人もいたかもしれないが、この問題で基準点が2点になることは、多分ないだろう。
問3は問1同様、5点を目指せる問題。目的条文の重要性については、何度も指摘をさせていただいた。Eは国庫負担関連で、ちょっと迷った人もいたかもしれない。ヒントは3の1行目「25条1項の措置が決定〜」と最後の行「3分の1」。25条が何の関連かはっきりわからなくても、基本手当関連かな、という予測は出来よう(この辺りは基本手当関連条文が並んでいる)。また、勉強している人は「措置の決定」でピンと来たかもしれない。最後の「3分の1」はダメ押し。
問4は、間違いなくここまでの中で再難問。1は「就労条件総合調査」からの出題ではあるのだが、よく見ると「平成23年」とある(労働費用についてはこの年の調査が最新)。こういう問題ができる人は、1.時間に余裕がある人、2.自信がある人、3.ギャンブラー(一般的な意味ではなく、チェスやポーカー、オセロや将棋に強い人。こういう人は理屈じゃなく、何か持ってる)、4.オタク(僕はこのパターン)のどれかだろう。Dは講義で話したことがあるし、今年は白書まとめのP71にも書いてある。Eは、この調査結果を読んだとき「思ったほど多くないな」と感じたのを記憶していた。したがって④ではない事は察しがついたが、②か③かで迷ってしまった。
本問は、基準点が2点に下がることは充分あるのではないか。
本試験問題の難易度や基準点に関する記述は、僕が設問を解いた時の感覚で書いています。今年の受験生の客観的な数字は全く考慮しておりません(と言うより、まだどこからも受験者採点サービスによる平均点は発表されていない)ことをお含みおきください。