享年80。
ドラマーと言うと、ジョン・ボーナムやグレアム・エッジなど、豪放磊落でエネルギッシュなイメージがあるが、この人は違ったな。物静かな英国紳士で、仕事はきちんとこなす、という感じか。実際のドラミングも、正確で抑制の利いた感じのものだった。
でも、それだけではストーンズというビッグなバンドのドラㇺを50年以上も続けることはできない。僕は、この人の映像を見るたび、何かこう、得体の知れない凄味みたいなのもを感じ続けてきた。それは最後まで変わらなかったな。今後のツアーには不参加、というニュースが先日流れていたので、体調が良くないのか、と思ってはいたが、、、。
僕は、社労士受験講座での講義中に時々、授業とは関係のない話もしていた(いや、時々ではなかったかも知れない)が、チャーリーについては、「もう老齢基礎年金を受給する年齢だ」と引き合いに出したのを覚えている。もう15年以上前の話になるんだな。
チャーリーのプレイで印象的なのは、80年代初頭の、映画にもなった『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』。オープニングが僕の大好きな「アンダー・マイ・サム」だったので、いきなり嬉しくなった作品だった。でも、ステージ後方からのカメラで、薄くなったチャーリーの頭頂部がバッチリとらえられていたので、もう少し気を使って撮れよ、心の中で叫んだものだった。あの頃は、チャーリーも、他のメンバーも颯爽としていたな。
ご冥福をお祈りします。