Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

NHKスペシャルで、

「永田町・権力の興亡」というシリーズを放送している(今日が三回目)。このブログにも以前、細川連立政権を小沢が作った、という話を書いたことがあるが、今回の放送は、僕みたいに現代政治を斜めから見ている人間にとって、とても面白い番組になっている。こういうのを見ていると、歴史に「たら、れば」はないことは判っているが「もしここでこの男が違う行動をしていれば、その後の状況は今とは異なっていたのでは」という場面が出てくる。今回の放送では「加藤の乱」がそうだった。もし、加藤紘一山拓(ぼくはこのキャラが割と好きなのだ)と共に本会議場に乗り込んで、野党の提出した内閣不信任案に賛成し、自民党を離党して菅(現副総理)と組んでいれば、その後の状況は相当変わっていたはずだ。加藤首相の可能性もあったかもしれない。「加藤の乱」で有名なのは、「加藤さんは大将なんだから、そんなことしちゃ駄目だよ!」と不信任案に賛成しようとする加藤を必死に翻意させようとする谷垣(現総裁)の姿である。これを見ていると、この二人はとてもいい人なんだ、ということが伝わってくる。こういう人は自民党には似合わないよ。谷垣は総裁になったが、加藤は結局この事件以後失速してしまった。惜しいなぁ。
今後、自民党のキーマンになるのは、河野太郎だと思っている。彼は徹底した構造改革論者であり、今日の日本の低迷も、小泉流の構造改革が徹底されなかったことが主因と考えている。いわば小泉が「ぶっ壊した」古い自民党の荒野から生まれてきた芽である。現在、格差の拡大が社会問題になっているが、格差そのものを全否定する人は意外と少ない。そりゃそうだろう。頑張った人も頑張らなかった人も同じ給料、というのではサラリーマンは納得しない。競争に参加することも出来ないような構造的な格差は問題だが、適正な格差は必要だ、と考える人は多いように思う。民主党の改革が不十分に終わった場合、このような考え方を持つ層が河野を支持する可能性もある。
今回のNHKスペシャルは今後、新聞の1面や政治面を読むための絶好の基礎資料である。