Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

27日の日経夕刊で、

プログレの軌跡」の連載が終わりました。たった4回でしたが、楽しませてもらいました。70年代後半にプログレが衰退していったのは、テクノポップなどの新しい音楽に押されたため、との難波センセイの分析ですが、今になって歴史を振り返れば、その通りだと思います。しかし当時の僕は、ムーディー・ブルースの活動停止と、キング・クリムゾンの解散、が全てでした。メロトロンを最も効果的に使用していた2大バンドの新作が何年も出なくなって、この時期、僕もロックを聴いた記憶がありません。ところが、これらのバンドが80年代に復活することになります。記事では復活の事例として、ジェネシスとイエスのことが書かれていましたが、残念ながら、復活後の両者には「トリック・オブ・ザ・テイル」(ジェネシス)や「ロンリー・ハート」など、ごく一部を除いて魅力的な作品はあまりありませんでした。これも記事にはありませんが、クリムゾンとムーディーズも80年代に復活を果たします。しかし前者はもはや74年までとは似ても似つかぬバンドになっていました。今でもクリムゾンは良く聴きますが、ほとんどは74年までの作品です。これに対し、ムーディーズの復活は劇的なものになりました。このバンドは70年代中盤に、サウンドの要だったメロトロン奏者のマイク・ピンダーの脱退により危機に瀕しましたが、80年代に元イエスのパトリック・モラーツをキーボード奏者に迎え、全米アルバムチャートの1位を飾ります。パトリックはメロトロン奏者ではありませんでしたが、多彩なキーボードを駆使し、バンドに活力を与えました。彼はその後10年以上にわたり、ムーディーズの一員として活躍しますが、その後脱退します。直後の91年末に来日し、新橋でソロコンサートをするのですが、僕はこれを観に行きました。この時は小規模なホールで、観客との質疑応答なども交えてコンサートは進行しました。会場にはイエスのファンクラブの人たちが多く来場しており、ほとんどが通訳を介さず直にパトリックとやり取りするので「なんだこいつら、スゲーな」と思ったのを覚えています。
記事の最後に、この秋のクリムゾンの来日に関して書いてありますが、復活後のフリップ引きいるクリムゾンの観客は、ほとんどが50歳代以降の男性で占められています。僕の友人に言わせると、クリムゾンのコンサートは「男ばかりで、まるで○○学会」という感じだそうです。これに対しムーディーズは、昨年が、1967年の彼らの記念碑的作品『デイズ・オブ・フューチャーパスト』発表50周年という事で、同作品の全曲再現ライブが行われ、DVDが日本にも輸入されています。こちらは女性客も多く、前出の僕の友人によると、華のある素晴らしい出来だそうです。
今回の連載では、忘れていた過去の出来事を思い出させてくれ、楽しい何時間かを過ごすことができました。
良かったです。