Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

04/08~09 大阪金ミニ先物 +121.5円(18+103.5)

  1   04/06  02:05  11342.5B  →  04/06  20:11  11348.5S     +     6.0  ×3

仕事が忙しく、日本時間や米国時間のもっとも動く時間帯にトレード出来ていない。この日も零時前に帰宅してからトレードチャンスを探していたが、大きな動きは既に終わってしまっていた。明確な買いサインが出ていたわけでも無し。

する必要のないトレードをしてしまった。

 

  2   04/09  02:23  11376.0B  →  04/09  04:16  11410.5S     +    34.5 ×3

これも1と同じ。ただこの時は、買いを入れた直後に動意付き、11420超まであった。すでに前の記事で書いたが、安値の売玉を3枚持っている。これは現在両建て状態で、-5100円で値洗いは固定されている。実はこの時、両建て玉(売3 買3)及び今回仕切った2(上記のように買3)を含め、総計(売3 買6)でプラ転したのだが、全玉の仕切には躊躇してしまった。僕は、価格が下げたところで売玉を利食い、同時に買玉をナンピンするつもりだったのだが、その後、今日(このブログを書いている4/11 03:30)に至るまで価格がほとんど下げてこない。機会損失も甚だしいので、ロスカットするかも知れないな。

 

『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳 著 PHPビジネス新書)読了

表紙には「国際競争力ランキング2年連続1位」とある。集計はIMD(国際経営開発研究所)。ちなみに我が国は2022年は34位、23年は35位(P31)。これだけの差があると、もうデンマークは我が国のライバル、とはとても呼べない。むしろ、目標、と呼ぶべきか。しかし、本書を読んでから改めて考えるに、目標、という言葉で彼の国を表現することも適切ではない、と思うようになった。何故かというと、目標というのは、追いつこうと努力や工夫をすることで、追いつくか、少なくとも距離が縮まる可能性がある状況を指す。しかし本書を読んで、努力や工夫以前に、両国民の民族性の相違の問題、と考えるようになってきた。

例えばこういう記述がある。「家事育児は女性が担うという考え方が通用しないのだから、男性は仕事を言い訳に家事育児を放棄できないし、女性は家事育児を言い訳に仕事を放棄できない」(P52)。したがって我が国にはいまだに一定数が存在する「結婚して専業主婦になりたい」とか「ちょっと社会を経験して、寿退社したい」という女性や、「一家の大黒柱として仕事しているのだから、家事育児は妻」という男性には、そのような考え方が通用しない、という意味で「厳しい社会」と言える(P52)。

また、少人数かつプラグマティックな組織で、意思決定も早い(P90)という記述もある。僕も経験あるが、我が国は会議への出席者もやたらと多いし、終了時間も決まってないこともあるしな(P81~88)。

読み進んでいくと、デンマークの成功は、現在の我が国の方法論の正反対を行っていることがわかって来る。例えば「襟は正さなくていい 形式・手続・ルールは要らない」では「仕事の本質は成果を出すことであり、形式・手続・ルールに従うことではない」(P126~8)。なすべきことがなされていれば、スタイルや形式は問わない社会だ。

 

ところで、トレーダーにとって「なすべきこと」とは利益を上げること。つまり、きちんと利益が積み重ねられていれば、どういう手法でトレードしたか、とか、どのようなテクニカルを使ったか、は問わない、と言っているのと同じだ。どうやら、きちんと儲けているトレーダーにとっては、デンマークは生きやすい国であるのかもな、などと思ってしまったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

04/05 大阪金ミニ先物 +126.5円 この日はドタバタ

  1   04/04  18:27  11191.5B  →  04/04  20:05  11195.5S     +     4.0  ×2

  2   04/04  18:27  11191.5B  →  04/04  20:05  11195.0S     +     3.5  ×1

  3   04/04  19:39  11189.0B  →  04/04  20:05  11195.5S     +     6.5  ×2

  4   04/04  19:39  11189.0B  →  04/04  20:05  11196.0S     +     7.0  ×1

買っては見たものの動きはほとんど無い。微益で終わる。ただ、上がると思って買った相場が動かない、ということは、下押し圧力が内在していたのかも知れなかったが、この段階ではまだ、その動きはチャートに現れてはいなかった。

 

  5   04/04  21:42  11144.0S  →  04/04  21:59  11158.5B     -    14.5  ×1

  6   04/04  21:42  11144.5S  →  04/04  21:59  11158.5B     -    14.0  ×3

  7   04/04  21:42  11145.0S  →  04/04  21:59  11158.0B     -    13.0  ×2

ご覧のように21時をだいぶ過ぎてから売っているが、遅すぎた。日足でわかるように、値位置は十分に高い。インパクトのある下げをイメージしていたが、それには程遠く、直ぐに上昇基調に入ったので、なんとなく身の危険を感じて手仕舞い

 

  8   04/04  21:34  11158.5B  →  04/04  23:10  11176.0S     +   17.5  ×3

  9   04/04  21:51  11156.5B  →  04/04  23:10  11176.0S     +   19.5  ×3

5~7を仕切る直前に買ったので、短時間ながら両建てに。しかし23時前にはテクニカルは完全に買のカタチになった。5~7の早目の損切りが奏功した。しかし利確には不満が残る。テクニカルを信頼し、もう15~20分程度保持すべきだった。実戦では、築いた利益が毀損されるのが怖いんだよな。

  

10   04/05  01:04  11183.0B  →  04/05  02:57  11184.5S     +     1.5  ×3

11   04/05  02:10  11168.5B  →  04/05  02:57  11184.5S     +   16.0  ×1

12   04/05  02:10  11169.0B  →  04/05  02:57  11184.5S     +   15.5  ×2

短期のピーク(4/4 23時台中盤)を付けた後なのに、まだ買っている(10)。この時はどうかしていたな。しかし、2時を過ぎた頃から状況は徐々に変わり、8,9と似たような形の上昇局面に入った。ところがここでも利確でしくじった。何でテクニカルを信用できないのか。ここでも後20~30分保持していれば、1枚当たり25円程度は利益を増やせたはず。勝ってきたテクニカルをもっと信用すべし。

 

13   04/05  03:08  11196.5B  →  04/05  03:11  11201.5S     +     5.0  ×3

10~12の利確後、まだ上昇しているので急遽参入。しかしいったん利確した後だけに、下げたら先程の利確が台無しになる、という恐れの方が強く、直ぐに仕切ってしまった。

 

04/05はわけあって早起きしたので、普段トレードはあまりしたことのない、日本時間寄り直後の値動きを見ていた。いつも後からチャートを見る限りでは、割と素直な動きをすることが多いかな、という時間帯だ。9時を過ぎて価格は下げてきたが、上ヒゲを付けながら素直に下げるな。

下げ始めの5分足最初の2本で、ボリンジャーの-2σに到達。ワニの口は開いてなかったので、実体がワニの口を押し広げるか、それとも跳ね返されるか、しばらく見ていた。普段見ている他のテクニカルは売り推奨状態。そして何よりも、ADXは30台をキープしたまま上昇に転じていたので、どの程度かはわからないが、おそらくワニの口は開くだろう、と予想した。

1時間経過して、結果は、若干開いたかな、という程度だった。それでも、売で参入していたら20円程度は獲れていたと思う。もう一日二日様子を観察してから、参入してみようかな。

もっとも、朝9時前に準備を整えてモニター画面の前にいることができれば、の話だが。

04/04 大阪金ミニ先物 +237円

1   04/03  17:56  11099.0B  →  04/03  22:07  11114.5S     +   15.5  ×3

2   04/03  18:26  11086.0B  →  04/03  22:07  11114.5S     +   28.5  ×3

3   04/04  01:18  11147.0B  →  04/04  02:28  11182.0S     +   35.0  ×3

3枚を一取引単位としてトレードするのは、今のやり方になってからでは初めてだと思う。元々、分割売買には奇数枚はやりにくい。でも、2枚で取引していて、いきなり4枚には出来ないからな。

1は、良くないところで買ってしまった。この日の夜間は、日中取引から約30円の下方ギャップを空けて始まった。17:30を過ぎてから、価格は順調に戻しているように見えたので、僕はこのままギャップを埋めにかかると考え、買建てた。しかし買ったとたんに上昇が止まってしまい、その後3時間も保持するハメになった。この間、価格はずっと5分足長期線の下。ただ、価格の行方を左右するのは要人発言や指標発表なので、取り敢えず急な動きが無ければ、2のナンピン玉を含め、米国開場まで様子を見ることにした。

その後、価格は22時手前に長期線を突破。直後に急伸しボリンジャーの+2σを出たところで利食えた。米国開場以後、価格は強基調を維持、じり高となった。そこで日が変わった後の01:18に、もう一度買いで勝負に出た(3)。ここは上手く行った。直後の5分足4本分、価格は急上昇し、含み益はどんどん増えた。あまり強烈な上昇だったので、酔いしれてしまい、利食い場を逃してしまったのはマズかった。幸い2時台中盤以降、一旦下げた価格が戻って来たので事なきを得たが。

04/03 大阪金ミニ先物 +122円

 1   04/03  01:27  11006.5B  →  04/03  03:10  11067.5S     +   61.0  ×2

この日のトレードはこれだけ。

仕事から帰り、しばらく相場を見ていた。価格は04/03の零時を挟んだ100円幅の下落から立ち直りかけているように見えたので、01:30の少し前に買エントリー。いつも見ているテクニカル全てが明らかな買いサインを出しているわけではなかったが、全部揃うのを待っていては、出遅れは必至だ。この辺は、局面ごとにおけるテクニカルの使い分けをある程度頭に入れておかなければならない。

口座資金が100万を超えてきたので、1トレードの単位を2枚から3枚に増やそうとして、2枚のまま注文を入れてしまったのは失敗。証拠金と口座資金の割合は大きく変動させたくない。実戦では何度かナンピンすることも多いので、その辺りまで考慮して、現状では3枚程度が最適だと思っているのだが。

利食い場はいつも難しい判断を迫られるが、今回も同様だった。相場は03:00過ぎに急伸し、ボリンジャーの+2σを突抜けたので、このタイミングで利食った。夜も遅かったので、早いとこやすみたかったのだ。しかし価格はその後も上昇を続け、遠いと思っていた第2ピボット(11109.3)も突破してしまった。「眠りの小五郎」作戦の方が獲れた勘定だ。でもまぁ、2枚で5ケタの利益を達成したので良しとする。

 

金価格は1万円超えが常態化しつつある。そうなると、同じ1%の価格変動でも、実際の値幅は、今までの金取引では経験したことが無いほど大きくなる。1000円のときの1%は10円幅、10000円のときの1%は100円幅だ。

実際、先月だと、21日は高安の値幅が346円! 29日は同314円(ともに金標準ベース)だ。昔のような金価格が3ケタのときなら、たった一日で金の価値の1/3以上が毀損したり、増加したり、と言ったことが行われている。

しかも今は複数枚取引が主なので、トレードが上手く行ったときは利益額もこれまでより大きくなる。しかし、逆に行ったときは、損失もデカい。

僕が頼りにしているのは長期線だ。トレーダーで日足を見ない人はいないだろう。これに長期線を被せ、やや長めの方向性を確認する。更に、長期線とローソク足との関連を自分なりに観察する。絡もうとしているのか、離れていこうとしているのか等。同様に、5分,15分と言った短期の足でも長期線を被せ、当該時間枠の中で、やや長い目で見る。これらをやったうえで相場に入ると、何故か安心する(上手く行く、と言っているわけではない。安心するのだ)。安心はメンタルの安定につながる。これが、結果を出すための前提条件だな。

04/02 大阪金ミニ先物 +304円

  1   03/29  20:26  10900.5S  →  04/01  23:19  10898.5B     +     2.0  ×2

5分足ではボリンジャーの-2σに沿って緩やかに下降。普段見ているテクニカルもほぼ下方向を示していた。気になったのは長期線が緩やかに上昇し、実体と重なりつつあったこと。この場合は長期線に当たって一旦リバウンドするか、長期線を突抜けて下値を試しに行くか、どちらかだ。一連のテクニカルから後者と読んだのだが、外れてしまった。

 

  2   03/29  20:42  10908.0B  →  04/02  05:33  10978.5S     +   70.5  ×2 

  3   04/01  23:19  10899.0B  →  04/02  05:32  10978.5S     +   79.5  ×2

1にも書いたが、思惑が外れて実体は緩やかな上昇軌道に入ってしまった。ただ、値位置も高く、乱高下も想定される(売玉に利が乗る望みもある)ことから、売玉をそのままにして同枚数を両建てることにした(2)。そしてこの判断が、利食いまでの時間を引き延ばすことに繋がってしまった。

同枚数だったので、損失の固定は出来たが、それだけ。実体はその後、上昇基調を強め、4/1の日本時間で11000円を突破したので、買い玉を多くしていれば、差引のプラスでもっと早く仕切れたはず。同枚数だったのでそれもできず、価格が下がるのをひたすら待つことにした。

チャンスが巡って来たのは4/1の米国時間。僕が仕事を終えて帰りの電車に乗っているときだ。1の売で利益を出すのは半ば諦めていたが、23時を過ぎて下落に拍車がかかって来た。僕はスマホを握りしめ、気配値を凝視していたと思う。気配値はどんどん切り下がり、実体もやや遅れて追随していた。そして23:20前、ついに利食い指値を食ってくれた(1)。

これで残ったのは、2の買玉だけとなったが、もう少し下があると思い、ナンピン買いすることにした(3)。両買い玉の利食い指値はピボットに寄ったと思うが、夜間取引終了間際にヒットし、この難しい、両建→ナンピンの建て玉を全て利食いで終えることができた。

4月最初の取引としてドタバタ感は否めないトレードになったが、何とかまとめることができてホッとしている。

 

『日の名残り』(カズオ・イシグロ 著 早川書房 刊)読了

良い作品だった。名家に長く仕えた(現在も仕えてはいるが、雇主が米国人に変わっている)執事(スティーブンス)が、かつて同僚として働いていた女中頭(ケントン)に会うため、休暇をとって英国西部に赴く六日間の自動車での旅を、スティーブンスの回想を交えて綴った作品。ケントンからの手紙を読んで、再び一緒に働く気はないか確認することが、旅の大きな目的であった。この旅は1956年の設定だが、回想の多くはケントンと共に働いていた1930年代(両大戦間の時代)の話だ。特に物語(と言うほどドラマチックなストーリィ展開があるわけではないが)の後半では、両大戦間の英国の置かれた微妙な立場、というか様々な政治的意見を、スティーブンスの語りを通して読者は知ることになる。我々は第二次大戦の結果を知っているので、英国の姿勢に揺らぎは無いように思っていたが、当時、英国内にも様々な意見があったことが、うかがい知れる。

執事の回想なので、僕のような一般の読者には分かりにくいところもあるのは事実だ。しかし読み進んでくると、執事「業界」での序列や、執事の品格に対する考え方が多く語られるようになる。面白いのは、読みながら、この堅物(スティーブンス)の仕事人生に自分を重ねていることだった。僕も社労士という国家試験の受験「業界」で長く仕事をしてきた。その間、嬉しいこと、悲しいこと、怒り、恥など、様々な感情の交錯があったからな。

そしてスティーブンスはケントンと再会する(つまり、この物語の中での「現在」に到達する)。叙述の時間軸が徐々に狭まって現在に収斂される手法も素晴らしい(同時に、自分の「現在」についても色々と考えてしまったよ)。本作を読むきっかけは、ある週刊誌に乗ったレビューだった。僕自身、良いタイミングで本作に出会えたと思う。

 

僕が手に取ったのは、イシグロのノーベル文学賞受賞(2017年)記念版として出版されたもので、巻末には村上春樹が解説文を寄せている(二人は、互いの作品をほとんどすべて読んでいるらしい)。解説後半には、村上によるイシグロ作品の包括的分析が書かれており、これも興味深い。

 

本作は、アンソニー・ホプキンスの主演で映画化もされているという。僕は未見だが、観たくなってきたな。