記事が、あるCX関連のポータルサイトに出ていた。この会社は10年前、初めて僕が商品取引をした会社だ。そのときの金価格は1400円前後だった。営業責任者はやくざな感じの人だったが、この世界のことは良く知っている人だということを、後になって、他社の営業マンから聞いた。この初戦は敗退だったが、同時に「勉強すれば何とかなる世界かもしれない」という感覚も持った。その後は取引先を何回か変えたが、以後に出会った営業は、男女問わず、きちんとした人であり、多くの人が抱いているようなCXに対するネガティヴなイメージは、僕は持っていない。しかしこうも廃業が多いというのは、トレーダーにとっては悲しいことである。FXは隆盛を極めているのに、同様の証拠金取引であるCXは青息吐息というのは、なにかいびつである。もしCXが今後も先細って行くのだとしたら、大きな理由は、CXなどの証拠金取引を体系的に教育する機関がほとんどなかったことが挙げられるだろう。何をするにせよ、教育はとても重要だ。
日本には資産が10億あっても元本保証商品にしか手を出さない、という人が多い。それだけあれば、後世代のために社会的な還元をすべきだと思うが。夫に内緒で1000万円の損切りを平気でする奥様もいる。アメリカのようにテクニカルアナリストを国家資格にして、信頼できる教育機関でカリキュラムを組んで学んでもらうことが大切だと思うが。