Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

NCSで取引を開始して

2箇月が過ぎようとしています。この間、損失玉を翌日まで繰り越した例が8月に3日ほどありましたが、結果は全て凶。翌日に持ち直すのでは、という期待は叶うことはありませんでした。そこで8月下旬からは方針を変更し、損失玉は全てそのセッションのうちに仕切ることに徹することにしました。その結果、損失の額・回数ともに減少したので正解だったと思います。2003年にある雑誌のインタビューで、リンダ・ラシュキ氏が「建玉が動かない、あるいは反対方向に行くのは、自分の立てた判断が間違っていたということ。長居する理由はないので、失敗を認めて早く相場から退出することが重要」と行ってましたが、僕はそれをできるようになるまでに9ねんかかりました。僕の頭の中には、現在の相場が上下どちらに動いた場合でも利益を上げられる公式が10程度入っています。ではなぜお前は、それでも損失を被るのか、よほど相場には向いていないのではないか、という疑問を持つ人もいるでしょう(自分でも時々そう思います)。こういう場合のほとんどは、当てはめる公式が間違っていた、ということに帰着します。「冷静に考えるともっと適切な公式があった」「参入のタイミングがずれたため、適用する公式の種類を異なるものにすべきであったのにそれを間違えた」というような。僕は勝率が高いので、損失を出しても金額が大きくならなければ、挽回するチャンスは大体その日か翌日には巡ってきます。大損失をしてしまうと、そのチャンスが巡ってきても投下するお金がなくなってしまいます。現在、細心の注意を払っているのはその部分です。



22日に、愛知県社労士会で「勤務フォーラム2012」が開催されました。日本マンパワー時代の受講生で、友人でもあるI氏が勤務特別委員会の委員を務めておられ、これだけのイベントを開催するのは大変なご苦労があったろう、と思います。このフォーラムの趣旨は、勤務等社労士の交流や情報交換の場をつくリ、育てていくこと、だと理解しています。東京や大阪では先行するフォーラムがあるようですが、交流の場がある、ということは、「自社の標準」に浸かっている社労士にとって、別の視点から物を見たりすることができるようになる、少なくともその可能性を提供してくれます。会社で一人で悩んでいる勤務社労士は多くいるはずなので、フォーラム設立は朗報だと思います。ただ、講演者の方がご立派で、僕などは自分との差を感じずにはいられませんでしたが。


ところで、ちょっと日が経ってしまいましたが、ロンドンオリンピックの閉会式をご覧になった方もいらっしゃるとおもいます。ジョンがビデオでイマジンを歌っていましたが、あれを見て、「もしジョンが生きていたら、イマジンは歌わなかったんじゃないか」と思いました。何しろこの曲では、国家(僕は国境だと考えますが)や宗教は消滅することになっていますから(有名なこの曲の歌詞は、ヨーコさんの詩の一節がヒントになって書かれました)。考えようによっては、オリンピックにとって、最もふさわしくない曲なのです。これは僕の「想像」ですが、この曲に嫌悪感や憎悪の念を抱く人もいるのではないでしょうか。特に日本は今、周辺国と領土をめぐって問題を抱えているので、なおさらそんな気がします。僕はこれらの領土問題が偶然勃発したとは考えていません。背景に中国や韓国の経済的発展があること、それを背景とした国としての自信の増大があることは明らかです。それと反比例するような日本の経済的プレゼンスの縮小。『日本大沈没』(藤巻著、幻冬舎)にもあるように、日本企業は悲しくなるほど儲かっていません。欧米企業と利益の差がどれほどあるかは、この本を読むと愕然としますよ。その一因が為替政策にあると考える人は多いのではないでしょうか。これだけ多くの日本国民が自国通貨安を望んでいるのに、財務当局が一向にそれを実現しようとしない理由のいくつかを、ここに書きましょう。
1 日本的奥ゆかしさからくる遠慮(冗談だろう、と思うかもしれませんが特に欧米からの批判を恐れる体質が染み付いてしまっています。これが最大の理由だろうと僕は思います。こんな理由で自国民が苦しめられているわけです)。
2 チャートを読める人がいない(としか思えない)。過去の為替チャートを見ると、当局の介入は決まってドル円円高に行きすぎたときに行われています。僕にはこれが不思議でなりません。円高を円安に転換させるより、円安をより円安に導くほうが労力は使わずに済みます。このような押し上げ介入を何故しないのでしょうか。不思議です。
3 (適切な)人材がいないのではないか。介入の最終決断を下すのは財務大臣ですが、ご存知のように素人です。進言は財務官が行うはずです。彼らは秀才ですが、どれだけの人が投資銀行やトレーディングの現場にいたのか、僕にはよくわかりません。アメリカでは、ルービンやポールソンといった、天才トレーダーや投資銀行のCEOとしての経歴を持つ人物が、財務長官として活躍しています。為替介入をする場合、チャートを読める人でないと務まらないと思うのですが。

先日、IMFのラガルド専務理事が「円は若干過大評価されている」と発言しました。日銀の金融緩和もこれを受けてのことかもしれませんが、それにしては控えめでした。効果は1日持ちませんでしたからね。円の適正水準というのは難しいところですが、体感的には、プラザ合意以後、バブル生成前の水準、120円±10円というのがしっくりきます。もちろん輸出企業は為替予約をしているでしょうから、短期的には円安の恩恵を受けにくいでしょう。しかし傾向的に円安の流れが定着してくれば話は変わってくるはずです。こういう行動をとるのに必要なのはリーダーシップではなく、常識力と肝っ玉だと思うのです。我が国の指導者にはこれらも欠如しているのでしょうか。