今日で３回目が終了です。上級者の方は、大原のテキストを見慣れている方も多いと思います。そこで、できれば上級演習サブノートを、各回の予習のときに解いてくるようにしてください。問題数も多くなく、難易度的にも手頃なので、正誤はともかく、全部みることは可能だと思います。もし不可能なら、出来るところまででも構いません。
講義は「テキスト学習→時に問題集」の繰返しで、時に未見・未出題のトピック（判例・通達）や僕の実務経験、或いは今日みたいに新聞記事等を挟みます。まぁ、この辺は今まで継続して出席されている方はおわかりかと。
上級サブノートｐ29問１の１についてちょっと。題材となっているのは、大林ファシリティーズ事件。マンション管理人の不活動時間を含む労働時間と割増賃金について争われました。有人管理体制のマンションに住んだ経験のある方ならお分かりのように、管理人さんは通常の勤務時間帯以外や休日にも、宅配物の預りなど、随時、対応すべき業務が出てきます。本件では、実作業に従事していない不活動時間であっても、労働からの開放が保障されていないのなら労働時間にあたる、という判断が下され、未払い賃金の支払いが命じられました。
問１の２については、出題根拠になっている通達の全体像を知っておく必要があるので、改正時に大原で作成した資料をレジュメとして配布しました。
