エスクァイアという雑誌の、「世界の偉大な10大アーティスト」的な特集記事で、その中に入った、というニュースを読んだ。この雑誌も、記事の正確なタイトルも知らないので、書店で現物を探したが、見当たらなかったな。彼らのほかには、ビートルズ、シュープリームス、クイーン、ビーチボーイズなどが、この中に入っているらしい。関連記事を色々と検索していたら、ツェッペリンやストーンズ、イーグルスなど、当然入っているべきバンドが入っていない、と言っている人もいたな。
ま、編集者が企画に困って生み出したのだろう。ヤフーのコメントは嫌韓勢力が幅を利かせているが、このニュースは好き嫌いが半々くらいだったかな。
僕はBTSの音楽を聴いたことが無いので、何とも言えないが、音楽の許容範囲は割と広いと思っている。クリムゾンの『スターレス』も美空ひばりの『リンゴ追分』も同じように好きだからな。
今までロックを中心に音楽を聴き続けてきて、自分が好む音楽のパターンが頭の中で出来上がってしまっていることは否めない。もっともこれは帰納的なもので、僕の好きなアーティストたちのことをよく観察してみると「こういう条件を満たした人が多いな」と言うのに気が付いた。それを以下に書いてみよう。
1 良い曲を持っている:これは当たり前だ。曲が良いから、そのアーティストを聴くのだろう。ただ、好き嫌いは人それぞれ。僕は『サウンド・オブ・サイレンス』や『イエスタディ』は良い曲だと思うし、大好きだが、良さがわからない、と言う人もいるかも知れない。
2 曲を内製している:つまり、アーティスト自身が曲作りをしていること。そうじゃないと、コマーシャリズムに押し流されてしまいかねないからな。最も有名なのは「レノン=マッカートニー」だろうが、他にも「ジャガー=リチャーズ」など。面白いのは、実際に曲を作った者がリードボーカルを取るバンドと、メンバーの誰が作っても、同じ人物がリードボーカルを取るバンドがあること。前者がビートルズやムーディ・ブルース、後者はストーンズやクイーン(やはり、ミックやフレディと言う超強烈な個性を持ったリードボーカルがいるからかな)。
3 ハーモニーがきれい:ビートルズやS&Gは優れたコーラスグループでもあった。これは曲を聴けばわかる。こういうのを聴いてきたせいか、多人数で歌っているのに全然ハモってないのは、聴く気にはならないな。
4 楽器が上手:これも当然だろう。自分たちで作った曲を、自分たちで演奏・表現するのだから。ポール・サイモンのギターやポール・マッカートニーのベースラインなど、素人でもすごさはわかる。
こんなもんかな。BTSがこれらに当てはまるかどうかはわからない。あるいは、ダンスやラップなど別の要素が入っているのかも知れない。そうなると、僕が聴くような音楽ではないのかも知れない。でも、こういうものは時代とともに変わるからな。
自分の聴きたい音楽を自由に聴けるのは、人生における大きな楽しみの一つだ。全ての人が互いの嗜好を尊重しあえる社会であって欲しいものだ。