久しぶりに聴いてみたが、良さは全く色あせていない。
タロットカードの絵柄をモチーフにした、全8曲のLPを初めて知ったのは、高校時代、例の友人I君からの情報だった。今もそうだが、彼は当時からこの手の情報は早かった。
初期のハケットのソロ作品のジャケットは、キム・プーアと言う人の絵が使われているが、この人は後にハケットと結婚する(現在は離婚)。このちょっと薄気味悪い絵が、収録曲と不思議に合っている。
また、主題とはズレてしまうかもしれないが、僕は本作を聴くと修行僧を思い浮かべてしまうのだ。
本作については、2018/6/18の本欄にも書いているので、興味があれば読んで欲しい。ここでは僕の好きなプログレッシブ・ロック作品を5つ挙げているが、当然本作も入っている。
本作の発表は1975年、ハケットはまだジェネシスに在籍していた。1978年にジェネシスは来日公演をしているが、彼はその前年にバンドを脱退している。1996年にイアン・マクドナルドらと来日したときのことは以前本欄に書いた(2022/2/17)。
僕は本作のCDを公立図書館で借りた。最近の図書館のCDラインアップは本当に充実している。キング・クリムゾンなどは、最近のライブ作品は、ほぼすべてを網羅しているし、ハケットも検索したら、今聴いている本作を含めて4作品所蔵されていた。休館日も少ないし、隣の区にあるものまで、場合によっては借りられる。行政サービスも充実してきているな。後は職員(おそらく非正規だろう)の待遇かな。