Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

村上春樹氏が、ノーベル文学

賞の代替賞の候補を辞退した、というのがニュースになっています。ヤフーに寄せられたコメントを読むと「だったらノーベル賞も辞退しろ」という批判的なものが8割くらいでしょうか。
面白いニュースがあったとき、コメント欄を時々読みますが、中には、ニュースそのものより面白いコメントも散見され、暇なときは時間をつぶせます。村上氏の話に戻ると、ノーベル賞は50年間、誰が候補者かも含め、選考の詳細は明かされません。自分が本当に候補者に上がっているかどうかもわからないのに辞退する、というのもおかしな話でしょう。匿名だと人は書きたいことを書きます。またそれを真に受ける、羊のような人もたくさんいたりして。こういうのを読むと、ネットユーザーの民度はこんなものか、と思ってしまいます(まぁ、自分の民度が高いとも思っていませんが)。
ところで、僕は村上氏が群像の新人賞受賞時からずっと読んできた、という事をどこかで書きました。その後「ねじまき鳥〜」の頃から本業が多忙になってしまい、読んでいません。そう言う意味では(熱心であるか否かは別にして)村上作品の読者の一人と言って良いと思います。しかし、毎年ノーベル賞授賞者発表時に酒場で盛り上がるハルキストと一緒にされたくはありません。小説というのは映画以上に、一人で楽しむものでしょう。ヤフーコメントの多くは、村上作品を読んでいない人からのようですが、コメントを読んでいると、村上作品嫌いというよりむしろハルキストが嫌いなんだろうな、という印象を受けます。

今日から、2019年社労士

受験に向けての講座が始まりました。「経験者年金強化合格コース」という仰々しい名前が付いていますが、要するにこれから2か月かけて、今年使用したテキストを使用して年金2法を概括するわけです。出席者は基本的に受験経験者がほとんどですが、今年の僕は経験者クラスを持っていなかったので、初めての方もいたかも知れません。また、出席者の中には馴染みの(という言い方も変ですが)方も何人かいらっしゃり、不思議なもので僕も安心(してはいけないのでしょうが)しました。

講義スタンスは、お話ししたように「なぜこうなるのか」という理由、制度趣旨をなるべくお話しする方向で行こうかと。その分、あまりにも基本的なことは省略する方向です(まぁ、経験者ですからね)。ここ数年、各法律全体のボリゥムと講義時間の関係からか「細かい理由はともかく、数字や語句を覚えて置け」的な学習になっている人もいるかと思いますが、それでは記憶の定着は困難です。やはり各トピックを理解、納得した上で記憶した方が受験的にも、その後、実務に就くにしても、間違いなくプラスになります。

頑張ってください!

先ずは選択式。

問1
1・2・4で3点確保したい設問。4は以前の講義で「作業環境測定の細かいところを勉強して定義規定を疎かにしておくと、こういう所で引っかかる危険性がある」と紹介したところ。3は競業避止義務についての代表的な判例(三晃社事件)から。退職後の競業避止を厳格にしすぎると、労働者が在職中に培った労働能力発揮の妨げになる場合もある。そこでこの競業避止特約も、限定的に認める、という感じか。設問も3の4行目で「ある程度の期間」という形で認めている。5は、今回の速修では話していなかったが、通常講義では毎年話す語呂「プレッシャーにクマ」の「マ」のことです。設問には条文番号が書いてあるので、検定の箇所だな、というあたりが付けられれば、「マ」スクに気付けたかも。
問2
ABCEで4点は確保したい設問。Dは条文番号でピンと来なくても「労働者を使用しないで」から、一人親方等の設問だとわかるだろう。この対象事業は制限列挙なので、きちんと見ていないと解けない。
問3
典型的な雇用保険の問題。全問正解したい。
問4
ABCDの4つは取れるだろう。出生率は10年ちょっと前に底打ちし、その後の政策効果等もあって多少持ち直したが底練りが続いている。2011年4月とあるので、CDは女性活躍推進法ではない。回答欄に同法が無かったので焦った人もいたかも知れないが、制定年と「一般事業主行動計画」から冷静に読み解いて欲しい。Eの「生産年齢人口」は最近あまり使われなくなった。思うに、65歳になったら生産年齢ではないのか、という疑問からではないか。僕が受験生の頃は公的資料などにもよく出てきたが、ここ10年あたり「15歳以上人口」などとの読み替えが一般的になっている感じだ。したがって、最近の受験生には難しかったと思う。
問5
今年の選択式では、この社一に手こずった人が多かったのではないか。読んだ感じで、必ず取って欲しいのはBD。後はACEから最低一つは、という感じ。Aは129条3項だが、悔しいね。テキストには2項までは記載があるのだが。3は確定給付企業年金法。今年はイデコ絡みで確定拠出に的を絞っていた人もいたかも知れない。外された感じだな。この制度は元々、厚生年金基金の受け皿なので、給付は廃止された厚年基金と同様、という切り口から正解できた人もいたかも知れないが、厚年基金の廃止も、既に何年も前の話しだもんなぁ。4も同法。テキストでは(2)の政令で定める年齢が「50歳」と明記されているので、それが頭にあれば(1)(2)から、最後のEが埋まったかもしれない。
問6
1は法2条。悪文の典型。講義では講義では野坂昭如の文章みたいだ、と話したことがある。講義ではこの悪文の構造を、きちんと解析して話しているので、僕の講義を聴いた人なら最低でもBCは取れているのではないか。ちなみに「火垂るの墓」はアニメを観た人が多いかもしれないが、一度原作を読んで見るといい。冒頭を読むだけで、いかに悪文かが分かるが、いつの間にかそれに引き込まれていくのだ。A以外で4点は取りたい。
問7
1・2は問題ないだろう。A(だったと思う)は、だいぶ以前「翌日引っかけ」で択一で出された。「翌日」か否かは正確に押さえておきたい。3は育児期の標準報酬月額見做し措置から。僕の通常講義では割と丁寧に細かいパターンを板書したところ。Dで多少迷ったとしても、4点は確保したい。
問8
1は住基ネットおよび個人番号に絡む近年の改正から。3も問題ない。2は「指定全額免除申請事務取扱者」が本問の納付猶予申請も行えることはテキストに明記されている。できれば5点、2を外したとしても(そんなことは無いと思うが)4点は取りたい。

先ほど書いた記事が

消えてしまったので、覚えている内に打ち直し。
受験結果の報告を何人かの方からいただきました。経験者の方からは比較的手ごたえのある声を。速修の方はあれだけの膨大かつ複雑な内容なので、ある程度計画を立てていても、時間に追われがちになるのは致し方のないところもあります。
1クール担当してみて、どんな人が速修に向いているのか考えてみました。例えば、大原の通常テキストである程度成績が固まってしまっている人。こういう人には速修がブレイクスルーになるかもしれません。ただ、コースの特性上、まとめや図を多用するので、それを条文や問題文に落とし込んで理解するのに少し時間が掛かるかもしれません。図解や表組を多用した学習は、その時は分かったような気になるのですが、条文的裏付け無く学習していると、問題として出された時に解けません。その辺の苦しさを理解している学習者が、メインストリームを金沢先生の配信で、肉付けを僕の解説で、という感じで見いていただけると良いかと。
それから、その人なりの合格後の青写真を持っていると、モチベーションの維持に繋がります。

本試験の受験、

お疲れ様でした。僕も先ほど、問題を入手しました。例年のように、このブログで全問解説をする予定ですが、選択式問題をざっと見てみました。毎年言っている、法律の最初の方にある目的条文、理念的な条文としては、問6の1(健保法2条)が出ました。また、問1の4(作業環境測定の定義規定)も、この範疇に含めて良いでしょう。あとは、見た感じ、社一がちょっと骨が折れそうかな。
受験生の方、この後はゆっくりおやすみ下さい。

本試験日が近づいて

きました。毎年言っていることですが、出来れば、金・土の2日間で労働・社保の総ざらいをして下さい。その際に、各法の目的条文(+各法前半の、理念的な条文)は必ず数回は読み込んでおくこと。横断まとめのテキストの前半に載っています。こればかりは、読んでおかないと対処できませんから。
それから、本試験中は、慣れないことをしないこと。例えば、いつも労働系科目から択一問題を解く人が、その日に限って社保から解く、とか。いつものように準備をして、いつものように解き、いつものように帰ってくればよろしい。頑張ってください。

受験生には申し訳ないのですが、昨日は半日かけて、又吉の2作目『劇場』を読みました。単行本になる前、「新潮」の昨年4月号を買って、1年以上「積読」になっていた原稿用紙300枚の長編を、一気に。ピュアな恋愛小説ですが、やはりこの人は才能がありますね。それに個人的には、下北沢や渋谷といった、学生時代から、就職して20代の後半までを過ごした思い出の地名が良く出てくるので、更に親しみが増します。
今の時期にこの作品を読んだのは、来月から毎日新聞の夕刊に、又吉初の新聞小説が始まるので、その前に読んでおきたかったからです。
僕は読みたい時にこの本を読みましたが、受験生の中には、受験のために好きなことをやらずに我慢して勉強に励んできた人も多いと思います。受験が終わったら、今まで我慢してやらずにいたことをやりましょう。
試験勉強だけが人生じゃありませんから。

先日、例の逆行台風の日に、

福島に行って来ました。昨年亡くなった、大原東京校時代の同僚を弔うためです。僕は社労士科、彼は行政書士科でしたが、特撮映画オタク、という共通項がありました。何しろ、アドリブで映画のセリフを言いあうのです。同じ映画を何度も観ていなければ、こんなことはできません(まぁ、自慢するようなことではないのですが)。いつだったか、彼はこれを僕ではなく、一般人に対してしてしまったことがありました。一緒にアイスクリーム屋さんに入ったとき、女店員さんから「バニラでいいですか?」と訊かれて、彼は反射的に「いや、アボラス」と答えてしまったのです! もちろん、店員さんはキョトン。
慌てて僕が「バニラで」と言って「先生、それは多分、俺以外には通じないよ」
その時の彼の、嬉しそうな顔を今でも思い出します。50代に入ったばかりで、故郷に帰ってから開業した行政書士事務所も軌道に乗り出した時でした。残念です。
帰りに奥さんに最寄り駅まで送っていただきましたが、近くにモニタリングポストがあることを除けば、どこにでもある田舎の夏の風景でした。