Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

今回の恐慌の出口が

いつごろになるのか、まだ全くわからないが、これが一段落したときには、新しい地平が見えてくるような気がしている。それは、市場原理主義を取る米英、日韓と言った国で、この考え方に対する反動が広く起こってくるだろうということだ。国民はきちんと見ている。おそらく健全な規制を歓迎すると同時に、官の非効率についてはいっそう厳しく監視することになる、そんな方向に向かうのではないか。恐慌については12月10日付けの中日新聞朝刊15面で、浜矩子さんが非常に判りやすい定義づけをしている。

トレーディングがらみで言えば、今回の恐慌で2つの示唆を得た。1つは「金に着目」することの重要性(本日送信されてきたTOCOMのプレスリリースで、当限の終値で15年ぶりに金価格が白金価格を上回ったことが報告された)。金が注目される時代、というのは簡単に言えば「有事」である。しかし僕は、今世紀(少なくともここ当分の間)は、基本的に有事が続き、平時は時々訪れる、というパターンになるのではないか、と予想している。その理由はこうだ。現在世界では、唯一の超大国として米国が軍事的には他を圧倒しているが、本当に米国に好感を持っている国はそう多くない。これに対し米国を憎み、嫌う国は多数存在する。しかしそれらの国が束になっても軍事的に米国にはかなわない。テロというのはこのような状況下で超大国に敵対する勢力が取れるほとんど唯一の手段である(なんせ、まともに戦って勝てる見込みは無いのだから)。この状況は米国の地盤沈下と、新興国の勢力拡大がほぼバランスする時点で一応の収束を見せるのではないか、と考えている。具体的には中国が米国と並ぶスーパーパワーとして認知されるようになった時点がそのときではないか。もっとも中国は、その長い歴史の中で、ほとんどの時代をスーパーパワーとして存在してきたので、彼らにしてみれば、定位置に戻った、という程度の感覚かもしれないが。
ま、僕の認識はこんな感じなので、これからはここ最近のような大きな経済的変動までにはならなくても、似たようなショックはたびたび起こると考えていたほうが良い。そこでもう一つの示唆「短期の時間軸でものを見ること」が出てくる。デイトレードを行う大きな理由は「自分のコントロールできない時間帯に自分の資産を置きっぱなしにしないこと」に尽きるといっても良い。書いてきたように「不確実な時代がここ当分続く」という認識に立てば、自分の資産を常に自分でコントロールできるところに置くのは当然だろう。