Rocco's log ~プログレ好きの警備員 trader with 社労士~

社労士試験、投機関連(大阪金先物が中心)その他諸々。このブログのトレードに関する箇所は、僕の勝手な相場観を書いています。価格も僕の予測に過ぎません。内容の正確さに最善は尽くしていますが、一切の責任を負うものではありません。売買は必ずご自分の判断で行って下さい。また、記事中で氏名の敬称は原則として省略しています。ご了承ください。

キネカ大森に行ってきた。

多分35年ぶりくらいになるか。趣味の合う大切な友人と一緒に行ったのだ。ここはシネコンの草分けと思っていたが、調べてみると、我が国初のシネコンなんだな、ここは。その時観た映画は、何だったっけな。

昨日観たのは、アレサ・フランクリンの『アメイジング・グレイス』。1972年の教会でのライブ。僕はこの人のレコードを1枚持っている。74年あたりに出た『待ちこがれて』と言う、スティービー・ワンダーが作った曲で、本国では結構ヒットした。

ところで、僕は大森の隣の、大井町と言うところで育った。大井町にも何軒か映画館があったが、今では無くなってしまったな。大井武蔵野館とか、特徴のある小屋があったのだが。大井町と大森は、まぁ似ている。隣の駅どうしだしな。どっちも猥雑な印象があるが、大井町の方が少しだけその感覚が強い(あくまでも個人的な感覚であるので、悪しからず)。今の大井町は、再開発がらみでブリリアタワーやパークハウスと言った高級マンションブランドが進出し、僕がいたころとはかなり雰囲気が変わってしまった。僕の大井町と言えば、東急大井町線のガード下に連なる小さい飲み屋街とパチンコ屋、ラーメン屋、街娼のお姉さんである。高校生のときは学校帰りに何度か誘われた。今考えると、金のないガキだということは見ればわかる。向こうも暇だったのか。勿論、付いて行くことは無かったが(念のため断っておくが、今はこういう人は見かけない)。

ガード下の飲み屋は、再開発のためか、先日通ったときにはだいぶ無くなっていた。僕にはそれがとても場違いに思えたので、歩道に目を移し、酔客の吐しゃ物を探してみた。そしたら、昔よりは大分少なかったが、やはりあったよ、吐しゃ物が。上を見上げると、強烈な夏の日差しとブリリアタワーの威容が目に入り、そのコントラストはなかなかのものだったな。

大森は、僕の母が僕を生む前に勤めていた保育園があった場所だ。小学校に上がるころまでは、母と一緒にそこに遊びに行ったのを覚えている。また、だいぶ前になるが、母が亡くなる前に、一時期入居していた施設も、大森にあった。だからこの街は、母の青春時代と、人生の最晩年とを過ごしたところ、ということになる。

アレサの話から、だいぶ飛んでしまったが、この映画が上映されていなければ、大森に行くことはなかった。行って良かったよ。