昨日の記事だけで本書を終らせるのは、やはり無理があると感じた。もう少し付け加えることにする。
当時の妻、ビアンカはミックの愛人の中で、カーリー・サイモンを最も恐れた(P154)。理由はサイモンが知性的で、ミックの好みのルックスだったことによる。
この話が出たのは、サイモンの「うつろな愛」がヒットしていたころだ。自分事だが、当時中2の僕は、この曲が入ったアルバム「ノー・シークレッツ」でのサイモンのノーブラのアップにくぎ付けになったのを覚えている。
ミックのグルーピーをしていたころのマドンナの話も出てくる(P209)。70年代の後半の話だ。その後ビッグになったマドンナのウェンブリーでのコンサート後に、ミックは彼女を口説くのだが、グルーピー時代の話はしなかったらしい。マドンナを最初に見たときのミックの印象は「ちょっとの才能と大海のような野心の持ち主(P228)」というものだ。ところで、時系列でみると、この後辺りになると思うのだが、87年、マドンナの後楽園球場でのライブを僕は結婚前のかみさんと見に行くはずだった。ところが、荒天で中止になってしまった。「リヴ・トゥ・テル」や「ラ・イスラ・ボニータ」の頃で、個人的にはこの頃のマドンナが一番好きだった。荒天とは言え、多少無理すれば開催は不可能ではなかったと思う。仕方ないので、パンフだけ買って帰って来た。今でもこのパンフを見ると、残念に思うよ。
8章(P254~)では、アンジェリーナ・ジョリーにアタックするミックが書かれているが、この時彼は50代半ばである(ジョリーは20代前半)。しかしこの話では、ジョリーがミックを手玉に取る。ところで僕は、アンジェリーナ・ジョリーがジョン・ヴォイトの娘であることを、本書で初めて知った(この話は本記事の主題から外れるので、後の機会に)。
また本書では、ミックの女性遍歴以外でも、様々なトラブルが紹介されている。
例えば、、、。
アラン・クレインの悪行(P117)。オルタモントの悲劇(P125~132,212)と、この事件を題材の一部としたドン・マクリーンの名曲「アメリカン・パイ」の紹介(P132 同曲は既述のマドンナのカバーヴァージョンも、2000年に大ヒットした)。チャーリー・ワッツ、ミック・ジャガーを殴る(P225 ミックがチャーリーのことを「俺のドラマー」と呼んだ。これはどう考えてもミックが悪い)。キースの自伝『ライフ』に絡むこじれ(これも自分事になるが『ライフ』は大分前に購入し、積読になっている。今回『ミック・ジャガー ワイルドライフ』を読了したことで、この1.5倍くらい分量のある『ライフ』に挑戦する気力が湧いてきた)。
と、こんなところか。
ところで僕は、2006年のナゴヤドームでのストーンズのコンサートに行っている。僕の社労士講座の受講生で、バンドをやっていた人と一緒に行ったのだが、この時のチケットは何と、貰い物であった。当日の会場も、満員ではなかった。それを見て僕は「今は2000年代であって、70年代じゃないもんな」と思ったりしたものだ。時代の流れを感じたね。