なりました。7日の講義の前半、労働経済(P9 ポイント2)のところで、製造業就業者が文章では減少しているのに、下のグラフでは増加しています。これは講義でお話したように、グラフでは派遣労働者を派遣先の産業に含めてカウントしているのに対し、文章ではその数字を補正し、実際に製造業に雇用されている労働者数を算出し、その数字の対前年比を記述しています。したがって、製造業への派遣を含めた製造業全体の就業者は増加したが、製造業を営む事業所に雇用されている労働者は減少した、ということになります。
ちなみに講義では、「派遣労働者は、派遣先の産業に拘らず、派遣元が属するサービス業(同じグラフの右端)に入れて集計しているはず」という話をしました。しかしそうなると、上に書いた「派遣労働者を派遣先の産業に含めてカウントする」という考え方と矛盾してきます。これについて直接統計局に確認したところ、「2012年までは派遣労働者をサービス業に含めていたが、2013年の統計から集計方法を変更し、派遣先の産業に含めて集計することになった」との回答をいただきました。
当日講義を聴講された方は、これで疑問が解消されたのではないかと思います。